文学の門

  • みすず書房 (2009年12月10日発売)
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感想 : 11
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信頼している読友さんが絶賛していたので気になっていた本だが、思った以上の面白さだった。現代詩作家が週刊誌や新聞に掲載したエッセイをまとめた本なのだが、日常や言葉の切り取り方が本当に絶妙で、僕らにも見えているはずなのに、気づいていなかった情景が見事に照らしだされている。ここには、言葉の豊かさが生きる事の豊かさとしっかりと結びついた生活があって、ゆるがない。日本文学史への達見があると思えば、プロ野球やテレビ番組の話もする。いずれも自然体で、嘘がない。ことばがまっすぐ綺麗な姿勢でと立っている、そんな本だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2014年12月26日
読了日 : 2014年12月26日
本棚登録日 : 2014年12月26日

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