藤井聡太 天才はいかに生まれたか (NHK出版新書)

  • NHK出版 (2017年10月10日発売)
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いま話題の藤井聡太7段(きっともうすぐ棋聖!)。
彼の生い立ちと、どうやって将棋を覚えて、どうやって強くなっていったのかが書かれています。

意外なことに、子供の頃は今ほど突出して強いわけではなかったそうです。
わりと負けて、よく泣く子だったと。

そして、さらに意外(?)なことに、あの笑顔に反してかなりの負けず嫌いだそうです。
負けたらわんわん泣き、悔しがり、次は負けまいと闘争心を燃やす。

こうして将棋により多くの時間を費やすようになり、研修会(小学生の頃)の辺りでその才能は開花します。


彼が特別な才能を持っているのは間違いないでしょう。
しかし、才能だけで勝っているわけではないのもまた事実です。

彼はインタビューで記録について聞かれると、よくこう答えています。
「将棋が好きで続けているだけですから」

天才とは何か。
その答えがここにあると思います。


この本は将棋を知らない人でも読めるように書かれてます。
藤井ブームの今だからこそ読んでみてほしいです。

「天才!天才!」と手放しで持ち上げるだけでなく、その源泉を知ることは、とても価値があることだと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 趣味
感想投稿日 : 2020年6月29日
読了日 : 2020年6月29日
本棚登録日 : 2020年6月29日

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