回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2004年10月15日発売)
3.45
  • (241)
  • (507)
  • (1075)
  • (86)
  • (18)
本棚登録 : 5370
感想 : 397

特に、「タクシーに乗った男」「レーダーホーゼン」「プールサイド」の3作を偏愛(そのほかもいいけど)。いずれも、年を重ねてあともどりできないある地点にきてしまったことの感慨やとまどいが鮮やかに描かれる。身にしみる。村上春樹自身は忘れてしまっていると思うけど、村上春樹の短編集の中で、地味だけど、最も愛している(日本で最もこれを愛しているのは自分ではないか、とも思う)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本現代文学
感想投稿日 : 2017年3月4日
読了日 : -
本棚登録日 : 2017年3月4日

みんなの感想をみる

ツイートする