特に、「タクシーに乗った男」「レーダーホーゼン」「プールサイド」の3作を偏愛(そのほかもいいけど)。いずれも、年を重ねてあともどりできないある地点にきてしまったことの感慨やとまどいが鮮やかに描かれる。身にしみる。村上春樹自身は忘れてしまっていると思うけど、村上春樹の短編集の中で、地味だけど、最も愛している(日本で最もこれを愛しているのは自分ではないか、とも思う)。
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カテゴリ:
日本現代文学
- 感想投稿日 : 2017年3月4日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2017年3月4日
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