日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)

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本棚登録 : 435
レビュー : 58
著者 :
ゼラチンさん 知識   読み終わった 

この薄い書籍にこれほどの情報量、文句なし!天晴れ!

本書で言う狐に騙されるとは、ただそこで生きている木や花や水を何気なく美しいと思える無垢さであり、抑揚のない物語に趣を見出す感じやすさであり、与えられた秩序の中でだれもが楽しむ柔軟さだ。
すなわち、「狐が人を騙すわけない」と言いたい諸君はそもそも前提が誤っているので議論に値しない。
スピリチュアルなニュアンスを多分に含んだタイトルながら、かなり現実的かつ社会的な内容で構成されているのだ。
戦後史、教育史、そして「科学的な知」への問題提起。
なお極端な善悪の基準としてではなく、問題あらゆる社会問題の原因についての一考察としてお勧めしたい。
もっと詳しく聞きたいと思わせられる書き方は、まさに入門書としてあるべき形だと思う。

レビュー投稿日
2015年12月1日
読了日
2015年11月13日
本棚登録日
2015年9月13日
3
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