老富豪、サー・リチャードが自宅のロッジにて死亡する。自宅からロッジに向けての足跡から、不可能犯罪だとわかる。それに挑むは、ケントの鬼、コックリル警部。
ブランドの上手さが冴え渡る作品である。足跡のなぞの解く場面の出し方といい、容疑者たちの動かし方といい、二転三転する展開といい、どうしてこうもうまくやりおおせるのか、本当に不思議。登場人物の心の動き、行動、そして容疑者たちが行う推理でめまぐるしく変わる犯人像。大きな犯罪を描かなくとも読者をこうも煙に巻くことのできるブランドにお手上げです。
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- 感想投稿日 : 2005年11月26日
- 本棚登録日 : 2005年11月26日
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