リエゾン ーこどものこころ診療所ー(1) (モーニング KC)

  • 講談社
4.30
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本棚登録 : 853
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065199053

作品紹介・あらすじ

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感想・レビュー・書評

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  • 子どもと向き合うということは、自分と向き合うことにもなる ー

    小児精神科医を目指す自らも発達障害の研修医の奮闘記。めちゃくちゃ面白くて、5巻まで一気読み。

    発達障害は脳の機能の凸凹なんだ、という考え方は、目から鱗。アンバランスさは生きづらさにつながる。でも、足りない部分は何かで補ったり、誰かを頼ればいい。
    凸凹にハマる生き方が必ずあるから、まわりの大人が気づいて一緒に生き方を考えてあげられればいい。

    こどもの10人にひとりはなんらか障害を持つという。きっと、親もつらい。でも、このマンガ読んだら少しは勇気というか希望が持てると思う。

    発達障害に関しての理解が深まる。
    全ての人におすすめ。

  • 休み時間になると飛び出して、池の中の鯉を数え切るまで帰らなくて困っています…本人は29匹だと知っているのに、数え終わらないとパニックになるんです。

    担任
    どうやったらやめさせられるのか…

    医師
    どうやったら休み時間の内に数え終われるか考えてあげないといけませんね。

    この医師の一言が、とても印象に残った。


    発達障害のある子は周りに敏感で、教室の騒がしさに疲弊し心身ともに不安定になってしまいやすい。
    だから毎日同じ行動を繰り返すことで、今日もいつも通りの一日であることを実感する。
    それが、彼女にとっての安心できる普通なんです。


    困っているのは現場以上に、その子自身。相手を変えるではなく、自分(周りの環境など)を変えることが大切。

    みんな凸凹。ただ凸凹でも上手に生きてる人と、そうでない人がいる。

    性格や個性とみなされがちだったことが、発達障害と診断してもらうことで、周りが理解やサポートをしやすくなるというのはあると思います。
    でもこういった相手の事を思い配慮する関わり方は、障害の有無に関わらず、人との関わりのなかで心がけないといけない大切なことだなと思いました。

    いろいろと学びのある一巻でした。

  • 現在、ドラマ放送中。
    見たいと思いながらも睡魔が勝って見れない状況で、原作をレンタルしました。
    子供相手の仕事をしていると、どのクラスにも凸凹の子がいることに気が付きます。増えているのではないかと思います。
    仕事がら子供のことはとても気になります。興味もあります。
    だから、手に取ってみました。
    色んな子、様々な家族が描かれています。そして、凸凹について知ることができます。
    残念ですが、レンタルで3巻までしか借りられなかった〜。
    4巻以降は貸出中。
    早く続きが読みたいです。

  • 子供たちの境遇、もしかしたらリアルにいるかもしれないって想像できちゃうラインの地獄なのがとてもつらい……。
    けど、そんな子供たちに真正面から向き合っていく志保のまっすぐさに救われたような気持ちになる。
    佐山先生が子供たちにかける言葉もまた、本人が言われたかった言葉だったりするのかな……

  •  「子どもの心」を端から端までを、マンガであろうが、小説であろうが、映画であろうが、描こうとすると、子どもたちが、おそらく「ことば」にしては理解できない「抑圧」や「差別」、「いじめ」や「虐待」の現実を描かないわけにはいかない。
     そういう作品と出会うと、やはり、尻込みする気分になる。問い直されるのは、自分自身だからだ。
     明るく描かれているような世界はきれいごとにすぎなにのではないかという危惧もある。「当事者」という言葉があるが、あらゆる当事者にとって、客観視は冷たいナイフでしかないだろうし、いい気なものだという気分にしかならないだろう。
     それでも、一人のマンガ家が、何をどう描いているのかという期待を失いたくない気分で、第1巻を読み終えて、少しほっとした。すくなくとも、マンガ家や原作者は「真摯」に現実を観ようとしているように、ぼくには思えたからだ。
     ブログにも少し感想を書きました。覗いてみてください。
      https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202011090000/
     

  • 「あの子って、ヘンな子だよね」
    そう思うことあると思うけれど、その『ヘンなところ』自分にはないだろうか?家族には?

    人は多かれ少なかれ、持ち合わせた特性がある。

    わかって欲しいとは言わない。知って下さい。

  • 様々な発達や生育環境の背景を抱える子供たちの物語。受け止めたくないような現実が、わかりやすく描かれている。
    それぞれの子供に合った学ぶ環境があるといいなと思う。また、様々な困難を抱える家庭を支える制度は不十分なんだろうなと感じる。

  • 図書室でふと手にした本。
    勝手に主人公を自分と重ね合わせてしまって心が動かされた。共通点なんて何もないのに。

    周りに人がいることを忘れてたくさん泣いた。

  • フリースクールで働く者として多くの気づきを得られた。
    子どもの発達特性、彼らの置かれている教育環境について、それらに関わる大人達の実情などがこの漫画の表現を通して伝わってくる。
    登場人物の心の機微を穿つ表現に惹き込まれた。
    全巻買い揃えたい。

  • 発達障害と言われる子どもが増えている。彼らのことが知りたくて読んでみた。
    ADHD、自閉症スペクトラム、LD、それぞれ特徴があるが、明らかにという子もいれば重なっていたりボーダーが曖昧だったり素人にはなかなか判別できなくて…

    この作品に出てくるように、学校とクリニックが連携している自治体ってあるんだろうか。
    障害を理解して周りが変われたらみんなもっと生きやすいだろうに。
    私もまだまだ心が狭いなぁと学ぶこと多し。

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著者プロフィール

第4回THE GATEにて、『ヤフ島』が大賞を受賞。代表作に『ベストエイト』(全4巻)。

「2023年 『リエゾン ーこどものこころ診療所ー(13)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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