血の轍 (8) (ビッグコミックス)

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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098606016

作品紹介・あらすじ

咎(とが)の追及がママと静一に迫り来る!

家で転倒したはずみで、失われた記憶がしげるに戻った!?
そんなしげるがママに対して動揺する姿を見て、伯母さんはママを疑い出すも
静一はそれを全否定する。
そんな静一の姿にママは感動し、二人の仲はより強固で濃密なものとなる。

しかし、伯母さんがママに抱いた疑念は増幅し
ついに2人へ牙を剥き始めるーー!!


【編集担当からのおすすめ情報】
各方面で大反響!累計部数は遂に100万部を大突破!
究極の毒親と、その息子…2人の息詰まる関係性、必読!!

感想・レビュー・書評

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  • 毒親静子と母親の洗脳によって
    マザコン化に拍車がかかる静一。
    何て恐ろしい世界!!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル 
    しげるの指摘と伯母の追求に母親を庇う静一。
    帰りのバスの中で更に親子の絆が深まり、
    静一に過剰に構う静子に 母親べったりの静一。
    しかし知らず知らずのうちに
    静一自身も精神的に歪みが…。

    猫の死骸と静一の3歳の時の怪我、
    母親の役に立たなきゃと自分を追い詰める静一に
    衝撃のラスト!!

    どうなるんだべなぁ…この親子と、毎回同じ事思う(笑)
    そしてこれも毎回思うけど、ここの家、汚い!!
    この汚さが静子の精神状態を表してるんだろうなぁ

  • 地獄だ

  • どうせ
    まぼろしだから。
    ごみだから。

    そして185pの母の顔。

  • 読むだけでトラウマになりそうな圧倒的な画力とストーリー

  • 目がイッテて怖いw 父親なんでキレた? こりゃフロイトのいう”抑圧されたものへの回帰”だな。近親相姦的固着、二人精神病、母ー胎児 の関係。押見作品は途中で飽きるケースが多くて今回もそうかなあ?と思ったけど、中盤から盛り返してきた。色んな要素が絡みまくってて面白い。特に目、目がすべてを表している!モヤのかかったような絵が、丁度いい。高崎が舞台だったかな、田舎の人間関係も一役かってそう。

  • 毒親ってどういうことかすごーくよくわかる。これはあまりにも毒を極めすぎてるけど…

    親を中心に世界が回るどころか、世界に親しかいなくて、自分はいなくなる。自分という存在がないものにされる。
    親の願望を叶えて、親の嫌がることはせず、親が見たくないものは全て見なかったふりをして……都合のいい生き物でいなければいけない。ロボットになることすら許されない。
    全てこの通りにしないと、居場所はなくなる。新しい居場所を作ろうとすると親の手で奪われて、更に辛いところへ追い込まれる。
    そしてどんな悪いことがおきても責任は自分にあると思わされる。

    静一は自分の内側の心も、外側の環境も、どんどんズタズタにされて、どんどん自分の価値も危ぶまれてきている。お母さんが好きとかどうとかの次元を超えてもう、母に見捨てられたら何もかも終わりって状態にされてしまったんだろうなあ。
    母は気分で言うことを変えるし、少しでも「間違える」ことがあったらあなたはいりませんという態度を日頃からあえて見せているから、常に崖の際に立たされている感じだ。だから常に怯えてて、顔色を伺っているんだろうな。母の顔色を伺う時の静一の目が本当に…恐ろしくて痛々しくて…毎回毎回なんとも言えない気持ちになる。
    もはや崖に立ててもいないのかもな、縛られて吊るされてるのかも。もがくと崖が崩れるんだなとよくわかるように、目はしっかり見開かされて。

    静一って名前は母の静子と父の一郎からとったんだろうな。それを静ちゃんって呼んだら、静子になってしまう。静子の分身というか体の一部のようにしか生きることを許されていない。すごく悲しい。


    被害者と加害者は、紙一重だったり両立されたりしていることはすごく多いのかもしれないな、ともあらためて思った。
    一線を越えるか越えないかは、法律的な面も含めてやっぱり最も重視しなければいけないことだと考えている。静子がしたことは絶対に許されない。どんなに辛くても、もっと別の方向に進む選択肢を彼女は持っていたのだから。たとえ本人にはその選択肢を目視することができなかったとしても、できない状態まで追い込まれたのだとしても?加害は加害で、それは揺るがない事実だ。
    一方で、おばさんたちが静子にしたことも、見ていてすごく嫌な気持ちになる。ひどいことをする権利があるかのように、自分は何一つ悪くないかのように振る舞われるとモヤモヤする。それも本当の気持ちだ。
    加害者だからって蹴って殴っていいのか。そんなはずはない。でも被害者になった時、全部許してあたたかく接するのがいいって本当に言えるのか。わからない。そんな極端な二択で処理できる話ではない。

    全部が、全員がまっ白でもまっ黒でもない。ただどちらかというとみんな黒っぽい。静一は何の罪もない被害者だったけど、ただの被害者でいられるラインを越えてもう加害者にもなってしまった。原因がどこにあろうとその事実は揺るがないものになってしまった。


    素晴らしい作品すぎて本当に最悪だった。読んでて本当に息が詰まるし胸の奥がずーんと重くなる。なんて気持ち悪いのだろう。それでもまだ悪い方へ進むのが止まる気配がない。本当に嫌になる。(全部褒め言葉)

  • 怖いというよりも気持ち悪い、に変化してきた感じ。

    ある意味これも洗脳とかマインドコントロールの一種なのではなかろうか?
    子どもは親のことを好きで信じるしかない。
    生きるために仕方ない。

    静一が学校で暴力、叔母からのドライブと尋問。
    静子の自白。
    静子もあぁなるには何かしらの事情があったはず。
    負の連鎖が繰り返される。

  • 毒母から頑張って卒業する少年の話だと思ってたのに…破滅しか見えない

  • 相変わらず面白いと思いますよ! 文字数少ないからグイグイ読めますし…作画で人を惹きつける魅力があるんじゃないですかね、この作者は!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、決して明るい話ではないんですけれどもね…母親と息子の関係…こいつらいずれセ〇クスするんじゃないかってくらい、中学生の子にしては母親と密着しすぎています…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    どういった結末を迎えるのか…今から楽しみですね! この巻を今日読了した僕ですけれども、すでに次巻が出ている模様…さっそくTSUTAYAで借りなきゃですね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 病んだ母子の最期は、どうなるのかな。

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著者プロフィール

★漫画家。2002年、講談社ちばてつや賞ヤング部門の優秀新人賞を受賞。翌年、別冊ヤングマガジン掲載の『スーパーフライ』にてデビュー。同年より同誌に『アバンギャルド夢子』を連載した後、ヤンマガ本誌にて『デビルエクスタシー』などを連載。2008年より漫画アクションに連載した『漂流ネットカフェ』は、テレビドラマ化された。翌2009年より別冊少年マガジンにて『惡の華』を開始し、大好評連載中。

「2011年 『NEMESIS No.5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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