14歳の本棚 部活学園編: 青春小説傑作選 (新潮文庫 き 29-1)

著者 :
制作 : 北上 次郎 
  • 新潮社
3.22
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本棚登録 : 154
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101309514

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと読みたい内容があったので図書館で借りる。
    この本は中学生という敏感な年頃を扱った話をいろいろと載せている。
    昔大好きだった氷室冴子さんの「クララ白書」がやっぱり1番読みやすかった。
    「F列十二番」はビートルズの武道館公演に行きたい少年の話でなんか新鮮だった。
    「青山学院」は昔の渋谷のあたりの事が書かれていて、非常に興味深い。でも難しすぎた。

  • 中学生らしいそれぞれの個性的で荒々しさや繊細さがある心情の描写や空気感が読んでいて面白かった。一番川西蘭さんの「決戦は金曜日」が読みやすく面白いと思った。

  • 01YA
    一冊にまとめるために、(抄)とあるのは抜粋版となります。続きが気になったらもとの本を読んでみましょう。

  • p84 『ブラス!ブラス‼ブラス‼!』
    吹奏楽部と紅茶。しかも、euphも出てくる!
    こんな本あったんだ!と、ビックリ!
    吹奏楽部経験者ならある、この本番前の空気…よく書かれてると思う。言葉にできなかったこの感じを、よく、小説にしてくれたなぁ。
    中•高時代だったら、泣いてたかも。

  • 中学生のための本を探して買ったのに、これはとても中学生どころか、大人が中学生を思い出すための本なのではと思うほど、難しいもの(森鴎外)が混じっていた。まあ、難しかったら飛ばせばいいし、と考えると、大人も子どもも読める本かもしれない。意外とクララ白書が面白かった。氷室冴子って、売れっ子なだけあるという発見もあった。最初の角田光代にまず圧倒され、中沢けいに引き込まれ、最後は松村雄策っていう作者に惹かれ・・・と、いろんな作品が織り交ぜられてうまく編集されているので、そこを楽しみに読むのがいい。

  • 昔の人の作品は少し難しかったけれど
    楽隊のうさぎが入っていて嬉しかったです

  • 空のクロール/角田光代
    ブラス!ブラス!!ブラス!!!/中沢けい
    ヰタ・セクスアリス/森鴎外
    夏草冬濤/井上靖
    クララ白書/氷室冴子
    決戦は金曜日/川西蘭
    F列十二番/松村雄策
    青山学院/大岡昇平

    の8編からなる短編集。

    部活ものって思って読むと、感情移入できないので面白くないかな・・・。
    小説の一部を抜粋したものも収録されていたけど、それだけ抜粋されても何がなにやら?
    でもやっぱりクララ白書はおもしろかった。
    昔読んだころを思い出しちゃったわ。
    あと昔の青学の周辺が描かれていたので、青山学院も興味深かった。
    F列十二番はタイトルのつけ方がよかった。

  • 科学的な体力トレーニングを積み重ね、
    練習も熱心でめきめきと柔道が強くなる健太。
    しかし可憐な少女に鮮やかに投げられてしまった。
    彼女に負けたことにショックを受けつつも、
    彼女に惹かれていっていることに気づく。
    しかし敵なしの彼女は柔道に飽きたと聞き…
    「決戦は金曜日」ほか全8編。

    ラインナップが面白いです。
    「ヰタ・セクスアリス」まで収録してあるんですよ。
    そういえば読んだことなかったので有り難かった。
    夏の話が多いのはやっぱり青春っぽいイメージがあるからかなぁ。

  • お気に入り作家の新規開拓にはもってこいだと思います。
    家族兄弟編と初恋友情編も出ています。
    森鴎外などの作品にも触れられるチャンスです。

    〜お薦めお返事〜
    お薦め有り難うございます!こちらはあらすじを読んでも、レビューを読んでも一体全体どういった形の本なのだろう??と首を捻ってしまいました。森鴎外にも触れられる作品・・・なのに、作者は角田光代(他)・・・?抜粋とかがあるのでしょうか。森鴎外は学校で森鴎外作品論を展開した懐かしい思い出があります。でもあの作家の青春・・・?しかも部活学園編・・・??気になるのですが、中身を見ないで買うには少し勇気がいるので、書店で探して吟味してみようと思います!こういう本もあるんだなぁ・・・!とちょっとびっくりしました。お薦め有り難うございました!>たもつ

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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