タイタス・グローン (創元推理文庫 F ヒ 1-1 ゴーメンガースト三部作 1)

  • 東京創元社
3.59
  • (20)
  • (12)
  • (34)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 267
感想 : 25
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (657ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488534011

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ゴーメンガースト城を舞台に繰り広げられる群像ファンタジー。
    矢張り印象的なのは閉ざされた異形の城・ゴーメンガーストの圧倒的な存在感。その中で立ち現れる登場人物も何処かズレていて不思議な印象を残した。

    著者のマーヴィン・ピークは幻想・ファンタジー小説の挿絵画家としても活躍した経歴を持っている。挿絵画家としてはかなり売れっ子だったようで、解説によると『ピークの挿絵を載せろ』という投書まであったとか。

  • やっと読み終わった〜(≧∇≦)訳者の浅羽莢子さんは本当に素晴らしい。ピークと並ぶぐらいの言語センスがあるんじゃないかなと思う!城の重厚で威厳のある感じ、それに対する住人の滑稽で珍妙な性格との対比、また古い古い城の死んだような重さに対する、住人の生き生きとして生命感に溢れる様子との対比が面白かったな。まぁ全体としては、ピークと浅羽さん両氏による、言語表現の豊かさ、素晴らしさが一番よかったな!ゴーメンガーストも楽しみ!

  • シリーズをまとめて入手しては見たものの、ボリューム感に圧倒され、なかなか手が出せず。この度一念発起して読み始めたらまあ、さすがトヨザキ社長オススメだけあって、一気呵成に読了してしまった!
    …っていうのが、期待していた読後感想。ところが残念、実際には全然ピンとこず。屋敷モノとなると当然、先だって読んだアイアマンガーが思い浮かぶんだけど、とりあえず読み始めから”うん?”って。なんせ、人物造形に殆ど入れ込めない。多分に文学色が濃厚で、そんなところが好きな向きには受けるんだろうけど、やっぱりそっちがあまり得意でない自分にとって、ただ冗長に感じただけでした。結局物語としては、それほど奥深いとも思えず、このブクログ本棚でいうと2段分、色んな本への浮気を繰り返し、何とか読了出来た次第。手元にはあるけど、続編、読むかなぁ…。

  • 古本屋へ

  • 太白

  •  重々しくどこか陰鬱なゴーメンガースト城を主な舞台として、そこに住む伯爵家やその周囲の人々の物語。タイタスが生まれて物語は始まるが、この巻では、城の下層部の大台所で働いていたがそこに嫌気がさし、知恵を働かせて成り上がろうとする少年・スティアパイクに主として焦点が当てられている。
     重厚な舞台に相応しい、重々しい文章。少し読むのに苦労したが、長い伝統の中で迷宮のように、縦横に広がる城や、外壁の向こうの荒涼とした世界の描写は読み応えがあった。
     登場人物も、全員が全員ひと癖もふた癖もあり、ある意味では滑稽で、ある意味では不気味に感じられた。大半の人物がアクが強すぎて、謀略に頭を巡らせるスティアパイクがまともに見える。
     物語を楽しむというより、この世界観を楽しむ小説だと思う。

  •  これをファンタジーと言っていいのかどうかは疑問があるところ
    だが、読み応えがあって実に面白い本だった。著者の病気のせいも
    あるだろうが、実質は1と2で完結している物語であり、3はまた別の
    物語という感じがする。1と2はスティアパイクの物語で、3から
    タイタスの物語がやっと始まるところだったのかもしれない。

  • ゴーメンガースト三部作
    物語のほとんどは巨大な城『ゴーメン・ガースト』の中で語られます。
    七十七代目の城主としてうまれたタイタス・グローンの物語だと思います。(たぶん)
    1巻ではまだ子供のままですが…
    なんか読み終わるのにだいぶかかった…
    読み始めたのはまだ川崎にいたころですな~
    2巻買う可能性はだいぶ薄い…

  • ある重苦しい城での重苦しい物語。

    けっして好きな作品ではないのだが、むしろ自分で書きたいような作品だとは思う。

    最初に邦訳が出たとき即購入した。
    良くも悪しくも印象的。
    この世界が夢にもよく出てくる。

全25件中 1 - 10件を表示

マーヴィン・ピークの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アン・マキャフリ...
アルフレッド ベ...
ウィリアム・ゴー...
ガブリエル ガル...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×