- Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778321802
感想・レビュー・書評
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同じ吃音当事者としてリアルな描写が辛いところもありましたが勇気を出して読んでよかったです。吃音のリアルがそのまま描かれているので教育学部生必読にしてほしい、、、
吃音当事者にもおすすめです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
テレビで映画版を見て本作を知った。
吃音症の女の子が高校に入学してからの半年間の話。先生の理解はないし、クラスメートからは笑われる。加代との出会いが志乃を変えた。ラストの叫びは志乃が苦しみながらも、時分を受け入れ、前向きに進んでいこうとする宣言に違いない。 -
坂本慎太郎でてくる
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押見先生の実体験が元に書かれた作品
鬱漫画かと思いきや、ハッピーエンドで押見先生の作品ではかなり珍しいなあと思った。
吃音を持った子が主人公なんだけど、吃音、どもりという言葉を使わないことで、ただの吃音マンガにしたくなかったそう。「どんな小さな事でも、大きな事でも、世界を反転させる何かがひとつだけ、一瞬だけでもあれば、それで生きていけるんじゃないかと。」「とても個人的でありながら、
誰にでも当てはまる物語になればいいな、と思って描きました。」というあとがきがよかった。 -
"自分の名前が言えない"大島志乃。自己紹介など話すことが上手く出来ない大島志乃は、入学早々にどもり癖をネタにつまはじきにあう。歌が下手な加代とフォークデュオを組み、灰色の学園生活に光が差してくると思えたが。
作者の押見修造さんが実際に吃音に苦しんだだけに、大島志乃の自分の言いたいことを言葉に出来ない苦しみやもどかしさやせっかく出来た友達が他の友達と仲良くしているのを見て寂しく思った孤独感がリアルで、吃音の自分やそんな自分をバカにしている自分など認めたくない自分も含めたありのままの自分自身に向き合うことで新たな一歩を踏み出すラストは、勇気や力をくれる力強いものでした。 -
「きみの体は何者か」の巻末で紹介されていたので読んでみた。
きみの、、、を読んでいたので、
吃音は必ずしも緊張から来るものではないとか
発音しづらい言葉は違う言葉に変換して言う事がある
などを知っていたので主人公の気持ちを想像するのに役立った。
映画化されてるのか。
観てみたい。 -
再読。
人生に超えられない障壁があっても、支え合って生きればいい。社会は分かってくれなかったり聞く耳を持ってくれなかったり、辛いけど、、味方になってくれる人は必ず存在するから。
めちゃくちゃいい作品だと思う。 -
すごく良かったと知り合いから聞いたので、映画を見ました。
よくある結末ではありませんでした。吃音を克服してあるべき自分を取り戻すとか、デュオが成功して二人が素敵に成長していくなどのハッピーエンドなら、きっとこんな風に心を揺さぶられることもなかっただろうと思います。
志乃が苦しく絞り出し、全身で必死に自分の思いを伝えようとする姿から、そのメッセージ以上のものを受け取りました。