海の見える花屋フルールの事件記~秋山瑠璃は恋をしない~ (TO文庫)
- TOブックス (2015年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864724418
作品紹介・あらすじ
その花屋は海の見える街角に佇んでいる。店員の瑠璃さんは、人の名前さえ忘れるほどの天然ドジな女性だ。でも、花々の知識と愛情なら誰にも負けない。そんな彼女は花にまつわる事件は見過ごせず、花屋探偵さながらに謎を解き明かしていく。バイトの僕は少しずつ彼女に惹かれていくけれど、瑠璃さんには『人を好きになってはいけない過去』があって…。一輪の花に秘められた想いに、胸がキュンとするお仕事ミステリー!
感想・レビュー・書評
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海が見える花屋フルールが舞台で起こる花にまつわる日常ミステリーのお話。
フルールで働く花をこよなく愛す瑠璃さんが沢山の花にまつわる話をしてくれます。私自身知らないことも多くてこの本を読んだことがきっかけで色々知ることができてよかった。
主人公浦田くんのポジティブにネガティブするっていう精神。私もネガティブ思考だからその意識ちょっとやってみたいかもw詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お花を巡り、事件を解決するミステリー小説。お花好きの私にとって、お花の名前、花言葉、お花の歴史が出てきただけでもとても嬉しかったです。ミステリー小説初心者でも、とても優しくて温かいミステリー小説なので読みやすかったです。
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謎はそれほど複雑じゃなかったけど、花にまつわるうんちくはおもしろかった
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ビブリア古書堂? それとも珈琲店タレーラン? を花屋に舞台をかえた設定の物語です。ライトな推理(とまではいかないかも)ものとして、それなりに楽しめました。
主人公のまわりで起こる事件としてはさほど謎が深いものはなく、この手の作品を読みなれている方なら、ご自身でも事件の真相を紐解きながら読みすすめることができるかもしれません。一方でライトノベルでいいんだけど推理レベルとしては難解なものが読みたい向きにはもの足りなさが残るのではないか、と。
主人公の瑠璃は(それ相応の)推理力の持ち主で花のことになると生き生きとするという設定はビブリア~の栞子に通じるものがあります。が、栞子のそれは自らのなかに”明と暗”を抱えていたのに対して、瑠璃の場合は普段も明るいキャラで描かれているため”明と明”になってしまっており対比の妙がありません。物語の後半で明らかになる暗い過去を抱えている点が”暗”の役割になるのでしょうけれども、これも一応の解決らしき方向が見えた終わり方でしたので、次巻では”暗”の部分もなくなり、ただの花好きの明るい人になってしまうのでは、人物としての魅力はちょっと半減するかも、と気になっています。やはり主人公はちょっとした欠落があるほうが特異な部分が一層映えますし、物語の黄金律としても理に適っています。とはいえ、それなりに楽しめましたので次巻も読んでみようと思います。 -
図書館で。
海浜幕張が舞台か~と手に取ってみたものの。
先のわかる展開ばかりだし、なぞというほどの謎でもないし。彼女が恋が出来ない理由もありがちといえばありがち。
弟君は被害者ヅラした加害者だと思うのであの結末はすっきりしない。自分には恋人いるくせにねぇ?
あとは「全然」の後に否定語を入れないんだな~というのも気になりました。今どきの言葉と言えばそうなのかもしれないけどなぁ〜 -
謎が簡易なのに謎解きに時間をかけるので、まどろっこしい印象。
全体的な流れとか瑠璃さんの過去等は魅力的なのですが、とってつけたような最後の展開とか推理部分がもたつく感じ。 -
ビブリア古書堂の花屋バージョンなイメージ。
だけど、主人公の瑠璃ちゃんにそれほど鋭い洞察力や推理を感じなかったかな。。。
ただ、恋の行方が気になるので次巻を買っちゃう。