おかえりアリス(1) (週刊少年マガジンコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 私が女の定型を演じることに気持ち悪さを感じるように、男の定型に違和感がある男の人もいるのだろう。
    「男を降りた」「女になりたいわけじゃない」LGBTQのように種別するでもなく、何か曖昧な存在のままでいられないだろうか?
    体の成長と性の目覚めが曖昧な存在のままでいることを許さない…のか?
    性自認がはっきりしていた方が社会に適応しやすいだろうけど…。

  • 傑作の予感がビンビンする。
    というか傑作としか思えない。
    ジェンダーとダイバーシティ。
    今の時代にこんなにコミットした
    内容はない。
    慧の容姿があまりに美しい。
    キワモノ的だが「勇気」を感じる。
    「ストップ!! ひばりくん!」を思い出した。
    あの漫画を今見たらどうなんだろう。

    「僕は一応男ですが
    男はもう降りました
    下世話な質問はしないでください
    よろしくお願いします」

    「僕は男を降りただけで
    女になりたいわけじゃないから」

    「どうして?
    『男』として許せないの?
    そんなの捨てちゃえ」

    そしてあとがきにはこうある

    「僕は自分がこの『性欲を持った男』
    であることがとてもつらいです」

    「性欲をいかんなく発揮する男に
    憧れてきました。
    ちゃんと勃起して、力強くセックスして
    女をイかせる…
    でもそうはなれないし、
    同調もできないのです」

    「自分の中の『性欲』『男』を
    見つめ、向き合い、解体する」

    勇気あるカミングアウト。
    旧来の価値観をぶち壊す意気。
    体を張って書いているのが分かるから
    惹きつけられて止まない。
    押見修造、おそるべし

    三谷結衣の微妙な表情も素晴らしい

  • 性の解放。
    男を降りるとは。

  • 押見修造先生だなーって漫画
    この年代でこんな歪な人間っているのか?と
    いつも疑問に思うけど、内なるモノを形にする物語と思っていつも読んでます。
    可愛い男に抜かれる主人公。
    必見です。

  • 端的明瞭な非モテの病理。初心忘るべからずという感じ。「何者でもない」状態の男が女を求めるとき発揮される男性性が生まれによって強力に規定されているという現実と対峙し折り合いをつける過去は多くの者が抱えていることだろう。

  •  タダ読み( ´ ▽ ` )ノ

     中学時代に転校してった幼なじみが「男を降りて」地元に戻って来、高校同級生になる話。

     流行りのトランスジェンダー? 男の娘? 女装子? その全てでもあり、どれでもないような?
     危なくて淫靡なインモラルワールド。
     ありがちな設定ながら語り口が巧みでキャラの表情描写もまた絶妙。ついつい引き込まれてしまう。

     ぜひ続きも読んでみたい——のだが、押見修造作品の冒頭数巻タダ読みもこれでもう何冊目だ? たぶん7〜8作目......(´ε`;)ウーン…
     順々に片付けていかないと......(´ε`;)ウーン…
    2022/05/31
    #3108

  • 多様性?
    まだよく分からない感じ…

  • Kindle無料版にて。
    押見修造の作品は、無料で結構読んでるのね。
    でも買ってない。
    なんというかね。
    怖いんですよね。
    ハマってしまうのが。
    どれも続き読みたいんだけど、どれも続き読むのが怖いの。
    だから買えないでいるのね。
    これもまたそう。
    スゲえ先が気になるし、スゲえ読みたいんだけどハマるのが怖い。
    いやあ・・・
    人間の中にある、恐ろしい部分とか汚い部分とかそういうのが剥き出しになりそうで・・・
    でも続き読みたい。

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著者プロフィール

★漫画家。2002年、講談社ちばてつや賞ヤング部門の優秀新人賞を受賞。翌年、別冊ヤングマガジン掲載の『スーパーフライ』にてデビュー。同年より同誌に『アバンギャルド夢子』を連載した後、ヤンマガ本誌にて『デビルエクスタシー』などを連載。2008年より漫画アクションに連載した『漂流ネットカフェ』は、テレビドラマ化された。翌2009年より別冊少年マガジンにて『惡の華』を開始し、大好評連載中。

「2011年 『NEMESIS No.5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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