- Amazon.co.jp ・電子書籍 (195ページ)
感想・レビュー・書評
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傑作の予感がビンビンする。
というか傑作としか思えない。
ジェンダーとダイバーシティ。
今の時代にこんなにコミットした
内容はない。
慧の容姿があまりに美しい。
キワモノ的だが「勇気」を感じる。
「ストップ!! ひばりくん!」を思い出した。
あの漫画を今見たらどうなんだろう。
「僕は一応男ですが
男はもう降りました
下世話な質問はしないでください
よろしくお願いします」
「僕は男を降りただけで
女になりたいわけじゃないから」
「どうして?
『男』として許せないの?
そんなの捨てちゃえ」
そしてあとがきにはこうある
「僕は自分がこの『性欲を持った男』
であることがとてもつらいです」
「性欲をいかんなく発揮する男に
憧れてきました。
ちゃんと勃起して、力強くセックスして
女をイかせる…
でもそうはなれないし、
同調もできないのです」
「自分の中の『性欲』『男』を
見つめ、向き合い、解体する」
勇気あるカミングアウト。
旧来の価値観をぶち壊す意気。
体を張って書いているのが分かるから
惹きつけられて止まない。
押見修造、おそるべし
三谷結衣の微妙な表情も素晴らしい -
性の解放。
男を降りるとは。 -
押見修造先生だなーって漫画
この年代でこんな歪な人間っているのか?と
いつも疑問に思うけど、内なるモノを形にする物語と思っていつも読んでます。
可愛い男に抜かれる主人公。
必見です。 -
端的明瞭な非モテの病理。初心忘るべからずという感じ。「何者でもない」状態の男が女を求めるとき発揮される男性性が生まれによって強力に規定されているという現実と対峙し折り合いをつける過去は多くの者が抱えていることだろう。