惡の華(11)<完> (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社 (2014年6月9日発売)
3.90
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本棚登録 : 812
感想 : 73
3

中学生編はあまりにも過激で変態的で、
度が過ぎていたので途中ギャグに思える程でした。
どんどん侵食されていく春日、狂っていく佐伯さん、
リビドーに目覚めていく二人を開花させた仲村さん、
ドロッドロの展開と開き直った春日と仲村の狂気、
そして場面は転換され第二部の高校生編になると、
ダークサイドから一転、何かを探していく物語に。
取り戻すように動く春日は結局仲村依存状態か?
仲村視点は蓋を開ければやや陳腐な感じはしたが、
まあそうでもないと収拾がつかない気もした。
最後は、まあそうだろうな、という終わり方。
おやすみプンプンやシガテラのような日常エンド。
まあ美しいといえば美しいし、無難ではあるけど、
一気読みした後にはなんとも言えないような、
感慨深さは残ると思う。私はちまちま読んだので、
機会あればまた一気に読み直してみたいものです。


これアニメを観てた人いるだろうか。
アニメの絵柄は全編ロトスコープを用いた作品で、
漫画のキャラデザと全然違います。衝撃です。
でも当時の私はアニメから入った人だったので、
押見の絵の方に違和感を感じてしまいました、が、
今ではこの絵にしてこの物語、と思っています。
そしてアニメの絵柄は既に忘れていて、
検索して出てきたものを見て懐かしくなりました。笑
こっちはこっちで絶妙に気持ち悪くて好きでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2023年8月7日
読了日 : 2023年7月22日
本棚登録日 : 2023年7月22日

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