[ 内容 ]
ヒムラーが人種政策において「最終的解決」に劣らず精力を傾注したのは、高等人種、すなわち、純粋ゲルマン=北方人種の「育成」であった。
ついにはユダヤ人大虐殺に至るナチズムと、アドルフ・ランツ、グイド・フォン・リスト(更にはブラヴァツキー…)等のオカルト進化=人種論との深くかつ微妙な関係、ヨーロッパ現代史の影の部分ともいうべきこの問題を気鋭の英文学者が英独仏の夥しい文献を渉猟しながら、《例外的な狂気や奇想の歴史》としてではなく、今日の問題、われわれの「抑圧された不安と欲望」の問題として徹底的に問い糾した野心的大著。
[ 目次 ]
第1章 ウィーン=バビロン
第2章 鉤十字の城
第3章 根源人種の彼方に
第4章 予言者たち
第5章 ナチ出現前夜
第6章 「20世紀の神話」
第7章 「祖先の遺産」
第8章 ホムンクルスの流産
附録(歪んだ性意識―ヴァイニンガー、シュレーバー、ランツ;玄米、皇国、沈没大陸;J.ランツ=リーベンフェルス博士『神智学とアッシリアの獣人』〔抄〕)
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カテゴリ:
ロサ・ミスティカ叢書
- 感想投稿日 : 2010年6月22日
- 読了日 : 2010年6月22日
- 本棚登録日 : 2010年6月22日
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