人は皆同じように後悔を抱えて生きている。
「あの時こうしてれば、未来は変わったんじゃないか?」
そんなことを考えてもどうしようもないと知りながら、それでも現実を受け入れたくなくて、そんなことを考えてしまう。
そんな時は必ず過去を振り返り、悔やんで、どうしようもない現実を受け入れられなくて、自分自身を責め続けてしまう。
「過去に戻ってやり直したい」
「もっとこうしたい」
「本当に後悔ない選択をしたい」
どれだけ願っても過去は変えられない。
では、過去を顧みるのをやめれば良いのかといえば、そうではない。
過去を悔やんでも良い。
悲しみ、変えられない現実を恨めしく思っても良い。
しかし、どんなに願ったところで過去を変えることはできない。
仮に過去が変えられたとしても、その選択が正解かどうかはわからない。
別の選択をしても、違うことで同じように苦しみ、後悔するかもしれない。
大切なことは、後悔した過去から学ぶことだ。
後悔から学び、一歩ずつ前を向いて生きれるようになることが重要だ。
この後悔を次の人生の分岐点に差し掛かった時に再び起こさないよう、後悔から学ぶしかないんだと思う。
過去を省察すると、「今の自分に大切なもの」、「人の想い」、「自分にとって本当に大切な人の存在」、本当にさまざまなことが見えてくる。
そこで見えた大切なものを、これからの人生で大事にすることができれば、その過去から学び、これからに繋げられると思う。
そして、これからの人生の糧として生きていくことができたら、きっとその後悔は自分を強くする。
そして、願わくば同じように悩み、苦しんでいる人に自分の言葉を伝え、その悲しみから救い、その人の道しるべになってほしい。
「悲しみを抱えているのは、あなただけじゃない。だからこそ、周りを頼ってほしい。きっと周りはあなたの悲しみを理解し、力になってくれる。」
1人で押しつぶされそうなときは過去から学び、そして現在支えてくれる人たちと一緒に乗り越えてほしい。
そんなことを本を読んで感じました。
そして、
最初の駅員さんが問うた
『あなたの、人生の分岐点はいつですか?』
という言葉を、物語の最後にも投げかけられたことで、物語の奥深さを感じさせられました。
最後一行のこの言葉には多くの人の想いが込められているように感じ、鳥肌が止まりませんでした。
なかなか文字では表現し切れないので、僕が感じたこの想いをぜひ本を手に取り、感じ取ってほしいです。
個人的な話では、将来を真剣に考えるような年齢になったので、この物語の内容が他人事とは思えませんでした。
後悔ないように生きたいけど、きっとこれから先も失敗してたくさんのことで後悔すると思う。
後悔した選択かもしれないけど、もしかしたらその選択が最善の選択だった可能性もある。
過去の選択が未来にどう影響するかわからないからこそ人生は面白いんだと思う。
その時その時の自分自身でしっかり考え、決断し、実行したことに自信を持ち、その時の最善を尽くすことが人生を豊かにするうえで大切なのかなと感じました。
皆さんは何か過去に囚われ、後悔していることはありますか?
もしあったとしたら、その時のあなたは何を考え、どうしてその選択をしたのですか?
最後まで読んでくれた方へ
”あなたの、人生の分岐点はいつですか?“