飛雲城伝説 (講談社文庫 は 1-29)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (812ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062734462

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  • 何度か再読。単行本で読み、未完が決定した講談社文庫完全版を読んで評価が上がった。未完になってしまったというより未完にさせちゃえwみたいな演出。

  • 「飛雲城伝説」半村良
    伝奇ロマン長編。土色。
    架空の史実をベースにする国造り物語。

    まず何よりも、頑健緻密に組まれた架空の設定が圧倒的。
    舞台はおそらく1500年頃の日本、戦国時代の真っ直中。
    辺土の地に居を構える狩原家の台頭を軸にしてストーリーが進みます。
    いかにも日本人好みといえる、名君・鈴女と各々味のある重臣たち。
    いいですねぇ、ありきたりと言えども痛快至極。
    民の基に立つ「扇の国」は順風満帆にその勢力を拡大して行き・・・

    というところが前半まで。

    後半で一気に半村ワールドに・・・、北方王国なる異国の地と、京の大王家の対立が表面化。
    永遠の若さを持つ百歳童女・八十女を端にして舞台は神々の戦乱へとなだれ込みます。
    前半の戦国武将快傑譚はどこへやら、こんな摩訶不思議世界にしちゃってこの後どうなっていくんだぁ~!と思わせる読者を煙に巻いて・・・

    未完!

    そうきたか!

    812Pに渡る大長編ですが、展開の妙に魅せられてすらすらと読了してしまいました。
    ガチガチの歴史小説ではなくファンタジー色が織り混ざっているので、それなりに読みやすいかと思います。
    まあでも未完というのはそれはそれで良いのかな?
    壮大でした。

  • H20.9.2.IBF.180

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著者プロフィール

1933年東京都生まれ。都立高校卒業後、紙問屋の店員、板前見習、バーテンダーなど様々な職業を経験した後、広告代理店に勤務。62年「SFマガジン」第2回SFコンテストに「収穫」が入選。71年初の単行本『およね平吉時穴道行』刊行。73年『産霊山秘録』で泉鏡花文学賞、75年「雨やどり」で直木賞、88年『岬一郎の抵抗』で日本SF大賞受賞。『石の血脈』『戦国自衛隊』『妖星伝』など著書多数。2002年逝去。

「2023年 『半村良“21世紀”セレクション1 不可触領域/軍靴の響き 【陰謀と政治】編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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