- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103019336
感想・レビュー・書評
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それぞれに赤恥晒しの地獄を見た両人がさまざまのキーワードに対して毒を吐いている。微妙にコラボする部分は世間智の非情なコアか。封建制では町人は「お上の御政道」を批評する権利も必要もない。ところが徴税国家たる近代政府は一応「代議制民主主義」で建前平等に政治参加の権利が認められている。それでも「弱者」への「差別」は厳然としてあるがために不平不満を表明する権利もある。沖縄出身の佐藤は普天間移転強行は基地全部を敵意の的にする、白紙に戻すしかないという。
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サイバラ氏と佐藤優氏のコラボ。
共通のお題をそれぞれが別々に書いているらしいのだが、あわさって独特の風合いとなっている。
「(佐藤氏が外務省をやめ、作家になったことは)日本外交の最大の損失、文学界にとっては僥倖」とたしか米原万里が言っていたと思うが、そんなコワモノテの佐藤優氏をたらこ唇のでっぱらのオヤジに描写し、「前科者」とあっさり書けるのは世界広しといえど西原氏だけと思う。
西原氏のまんがももちろんパンチが効いているが、佐藤氏のコラムもふるっている。
佐藤氏の単著では、わかりやすいが文脈を損なわない「カタめ」な文体なのだが、このコラムでは氏の持ち味そのままに、しかし氏の単著では読めないようなカジュアルな風合いになっている。
サイバラ御大の毒電波…いやいや、強力な影響力に佐藤氏の筆も緩んだのか。
どっちにしろ面白くてアタマもちょびっとよくなりそうなのでオススメ。
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【由来】
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【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
・佐藤さんの文章は、やはり時事ものなので、昔の本だとイマイチな感じ。西原節は全開だが、あいにく、自分はそれほど好きではない。「ラヂオ版学問ノススメ」での対談を聞くと面白い人なんだけど、マンガはあまり波長が合わない感じだ。 -
時事問題について、見開き右ページを佐藤さんが、左ページを西原さんが担当して斬っている。
佐藤さんの切り口に感心したり、サイバラの切り口に笑ったり。
単行本としてまとまるとファンにはいいけれど、ネタのタイムリーさに少し欠けるのは致し方ないか。 -
2009~10年の時事キーワードを文章と漫画でそれぞれが書いてる。
あったねぇーとか人によって同じキーワードで思い出されることがこれだけ違うのかと面白い。 -
佐藤優という人を、著書の表紙か帯に載っていた顔を見、すごい悪人顏だなあと思って興味を持ち、この人について調べたら哲学などに造詣が深いようで面白そうな人だなあと思っていたとこほに西原理恵子との共作があると知って読んだ。
さすが文が知的、経歴が経歴なので国際的なニュースについて書かれた文が当時の裏話も混ぜながら、うまく西原理恵子と共存していて面白かった。 -
H27/5/8
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熟年彼氏の高須かっちゃんやエロの進軍駐尉岩井しまこ。毎日かあさんには出せないキャラクター大暴れで、サイバラねーさん周辺はやっぱり面白い。
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201312/