- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150412043
感想・レビュー・書評
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臓器移植を拒んで両親を相手に訴訟を起こした少女の物語。後半になって新たな展開が次々と見えてくる。隠されていたそれぞれの登場人物の背景、たしかに話題になる小説である。
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誰が正しいとか、正しくないとかではない。
正解も間違いもない。
物語の設定や登場人物の心情など、描き方が素晴らしいなと思った。 -
9割ぐらい読んだところで
この話の主人公はお母さんかも?と思っていたら
結末に驚いた!
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この物語はフィクションです。
そう言い聞かせないとつらくなる物語。
アメリカのある所に、ひとつの家族があった。
両親に兄のジェシーと妹のケイト。
ケイトは2歳の時に、急性前骨髄球性白血病を発症する。移植を行わなければならないが、両親もジェシーもケイトと白血球のHLA型が適合しなかった。
そして、両親はある決断をする。娘適合する骨髄を持つ子供を作ろうと。
アナはそうして生まれた。彼女は生まれてすぐに臍帯血を行い、姉に何かがあると骨髄移植などでその身を削っていた。
ある日、アナは弁護士の所へ行き「私の体を私のためだけに使いたい」と伝えた。そうして、アナの権利を守る裁判が始まった。それは、ケイトに腎臓移植を行わなければ、その後の生命が脅かされるタイミングでもあった。
両親はケイトのこともアナのことも愛している。けれども、アナの腎臓を移植しなければ、ケイトは死ぬ。
誰も間違っていない。けれども傷つく人がいる。
その家族のデリケートな問題を、ゆきつもどりつ進みながら、最後に見える風景は、もう、何と言っていいのか分からない。
上下巻だが読みやすいので、オススメしたい。 -
難病ものといえばお涙頂戴。本書も当然そうなんだけど、家族間の法廷闘争(しかも原告は13歳)という楔を打ち込んで、安手のメロドラマにはならなかった( ´ ▽ ` )ノ。
問題はやはり誰もが言う通り、ラストだな...... -
法廷のシーンでは息も出来ないくらい次のページが読みたくてページを繰る手がもどかしかったのですが、あのラストは…。色んな意味で衝撃です。あまりにも衝撃過ぎて状況が読めないくらいでした。映画がある事は知っていますが、このラストなら見るかどうか…。ちょっと微妙ですね。
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再読。
結末、そうだったよね~。
余りに久しぶりの読書でした。反省。 -
もう、最後。。。全員の心情がよくわかって、、、涙。
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最後の事故はなんだよ(ーー;)
そんな目的で子供を作るのが許せない! -
もちろん、これの上巻も読んだわけですが。。
あらすじとかを何も見ずに家にあったので何気なく読み始め。いきなりの重い展開に焦った…。
が、かなり面白い目の付け所小説だと思った。
自分の子が白血病患者だったら?
一人の命を救える人、救わなければならない人、一生を一人の人に捧げなければならなかったらどう考えるか…。
すべて、すべて、難しい問題だと思った。
なかなか、読んで、はいそうですか、と答えの出るような問題ではないことが多いが、こういうことを、一瞬でも意識しておくことは重要なのではないかと思われた。
最後の終わり方には本当に度肝を抜かれましたけれども…。