吉原純情ありんす国 (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房
3.16
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本棚登録 : 100
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152092434

作品紹介・あらすじ

めっぽう将棋が強くて玉の肌。利発で可愛い十五歳の"花魁見習い"おぼろは、将来最高の花魁になると誰もが太鼓判を押していた。が、彼女には困った趣味があった。「隠密ごっこ」と称し、廓の裏で起こる黒い事件に首を突っ込むのだ。ある花魁見習いが忽然と消失した謎、不可解な無理心中、腕の入れ墨を抉り取られた最高位の花魁の殺害…虚実入り混じる男と女の世界で、おぼろが明らかにする真相とは?遊廓独自の美学と人情が横溢する、新鋭の時代ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 舞台が吉原、登場人物が花魁というだけ、推理小説ではないし恋愛小説でもないし…
    でも、そこそこ面白く軽く読めた。
    ぐっと引き込まれる感じではないが。
    キャラが薄いのかなー

  • key word 安楽椅子探偵 時代ミステリー小説
    吉原の謎を解く 若旦那 幼馴染 

    吉原から出られないのはある意味安楽椅子探偵と同じ扱いにしても良いのか…。生き生きとしたキャラクターに読みやすさを感じる。文脈が素晴らしくてすぐに読めてしまった。続編があったら読みたい。

  • 新吉原の大籬、壺月楼の美貌の呼び出し「朧夜」が7年前身請けされた際残していった娘おぼろ。15で客も取らない振袖新造のおぼろは利発で、廓で起こる事件を調べる「隠密ごっこ」が趣味。千歳屋の初音がいなくなり、足抜きと思われたがー

    ◆花魁殺しの真犯人、心中事件の真相、心中立ての意味…。どれも心中思うと辛いけど、いっちばん許せないのはやっと年季があける年増女郎を食い物にした奴とやり方が汚い泥棒!市中引き回し!!初心い徳治郎さんとおぼろのその後が見たいわぁ。

  • 吉原で起こるミステリー。

    ミステリーも軽めのものだし、吉原の様子もそこまで描かれていないので物足りなかった。

  • 美人で利発な十五歳の花魁見習いが、隠密ごっこと称して吉原で起きた事件の真相を明らかにする。舞台が吉原なことと廓言葉での会話が売りかな。ミステリーとしてはかなり弱い。可もなく不可もなくって感じ。

  • 吉原の花魁見習いのおぼろが、廓で起こる事件を解決していくミステリー。

    ミステリー自体はそうでもなかったけど、花魁として生きる女性達の強かさとか色っぽさなんかはとても魅力的でした。

    女性なら、これくらいの魅力を身につけたいよね。なんて。

  • かむろであるおぼろが、様々な事件に首をつっこみ…もとい、解決していく!

    吉原ものでしかもちょっとミステリー仕立て!
    とてもすきです。

  • 利発で可愛い15歳の花魁見習いのおぼろは「隠密ごっこ」と称して廓の裏で起こる事件に首を突っ込む。
    分厚い本かと思っていたけど結構薄く、しかし内容は濃い本で楽しんで読めた。
    専門用語みたいなものが出てくるので少しでもわかっていないと読みにくいかもしれないけど、調べながら読むのもまた面白い。
    おぼろが花魁になっても様々な事件に首を突っ込んでいるのなら続編も是非読んでみたい。

  • 華やかに見える世界の裏に隠された3つの悲劇。酸いも甘いも噛み分けて、誰よりも男と女の駆け引きに長けているハズの遊女たちが、本当は誰よりも純情で不器用だったんですね。そしておぼろもまた、ゆくゆくはそんな生き方を選んでいかざるを得ないわけで。謎解きらしい謎解きがなかったことと、探偵役であるおぼろのキャラが完全に月都に食われているのでミステリ的にはいまいちですが、なんとも切なく寂寥感漂う物語でした。

  • 吉原の花魁見習いおぼろが、
    廓でおこる事件を解決

    吉原では、おこる事件も色っぽい
    吉原の世界観が楽しめました

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