ラブ・ゲーム:テニスの歴史

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560095140

作品紹介・あらすじ

フローラン・ダバディ氏推薦!
 テニスにおいて「ラブ」はゼロを表わす。その由来には諸説あるが、テニスが社会的にもロマンチックな意味でも「ラブ・ゲーム」と呼ばれる所以である。
 他方、この厄介な言葉のせいでしばしば「女々しい」イメージもつきまとう。社会学を専門とする著者がこの点に着目しながら、テニスの興味つきない歴史を紐解く注目の1冊。
 第1部では、発祥から19世紀を経て20世紀前半までのテニス史を、当時の時代背景や先駆的な選手たちと絡めて概観する。第2部では第二次世界大戦後のテニスを扱い、オープン化に至るまでの流れ、性差別や人種問題などが論じられ、とりわけ選手の同性愛についての議論は興味深い。第3部では70年代以降、企業と結びつき、テレビ中継によって娯楽として根付いてから、80年代にテニスブームが去った後、現在までの流れを追う。
 各章では、ランラン、チルデン、ペリー、マスケル、キングら往年の名選手をはじめ、マッケンローやボルグ、エバート、ナブラチロワからフェデラー、ナダル、ジョコビッチといった近年のスター選手も登場し、テニス史を彩る。組織改革や技術革新などテニス界の内部事情のみならず、テニスの抱える意外な矛盾などユニークな指摘も多い。テニスファン必読の1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 2022年1月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00528447

  • テニスの長い歴史が良く分かる本である。プロ化されたのが1968年と意外に新しく、スポーツのアマチュア至上主義が根強かったことがよくわかる。現在の制度になったのもつい最近であり、今も様々な動きがあるなど、必ずしもまだ確定てきなものでもないようだ。
    幼少期からの英才教育等でプレーに個性が無くなってきているのは事実だと思うし、悪童たちが叩かれてしまうことも個性を抑制しているのではないか。
    サーブでほとんど決まってしまう試合ほどつまらないものはないので、その対策が必要だと思う。
    著者はサーフェスを早くすべきとの意見だが、白熱したラリーが好きなので、遅いコートが良いと思う。さすがにクレーは長過ぎる!

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著者プロフィール

オックスフォード大学セント・アンズ・カレッジ卒。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、ロンドン大学バークベック校でも学ぶ。フェミニズム、ファッション、都市文化に関する多数の著作がある。1996年から2001年までロンドン・メトロポリタン大学で社会学を講じ、2004年から2013年までロンドン・カレッジ・オブ・ファッション(ロンドン芸術大学)で客員教授を務めた。2001年よりロンドン・メトロポリタン大学名誉教授。

「2016年 『ラブ・ゲーム テニスの歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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