- Amazon.co.jp ・本 (113ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575450415
感想・レビュー・書評
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『日米空母決戦 (双葉社スーパームック―超精密「3D CG」シリーズ42)』 (2008/11/21)
今回も最初に申しあげておきますが、このレビューはムック本のレビューではありません。付録のDVDのレビューです。くれぐれもお間違えのありませんように。
本編のムック本の方は取り立ててどうということはありませんが、この付録のDVDだけがすべてであり、DVDのケース代わりがムック本っていった感が否めません。
付録のDVD『激闘!南太平洋海戦』は、収録時間わずか27分50秒という長さでありながら、戦中戦後を問わず国内で作られたあらゆる戦争映画を凌駕し一線を画するものです。
従来の映画にありがちな兵器の細かいところが気になって、なかなか内容に集中できないこともなく、始まった途端に氏の作品に取り込まれてしまいます。
このDVDをベースにドラマ部分を本業の役者さんに任せて撮影し、再編集して一本の映画としても十分に見るに堪える作品になると思います。
従来の日本の映画みたいに、すべて一人の映画監督に任せるのではなくて、ドラマ部分・戦闘シーンの監督を分離し監修担当者を置き、エグゼクティブプロデューサーが統括管理するやり方がいいのではないでしょうか?
≪特別付録オリジナルCG映像DVD≫
日米空母決戦スペシャルムービー
『激闘!南太平洋海戦』収録時間;字幕ありフルバージョン27分50秒
ムービー制作/栃林 秀
■付記■
南太平洋海戦[Battle of the South Pacific];1942年10月26日にソロモン海域で行われた日米両軍の機動部隊による海戦。アメリカ軍側の呼称はサンタ・クルーズ諸島海戦[Battle of the Santa Cruz Islands]。
日本軍は米空母「ホーネット」を撃沈、米空母「エンタープライズ」を大破させたものの、搭乗員の損害は意外に少ない。それに引き替え、日本軍側は空母「翔鶴」大破・「瑞鳳」中破にとどまったとはいえ、多数の航空機と搭乗員を失ったことから、以降の母艦搭載機定数特に艦爆の数を減らさざるを得なくなるという痛手をこうむり、終戦まで搭乗員の不足に悩まされることになるのでした。
栃林 秀さんのHP;http://www.k4.dion.ne.jp/~suppon/
■追記■
栃林 秀さんのHPによると、脳梗塞後退院した直後で余り深く関われなかったとはいえ、映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』にもCGアドバイザーとして関わられてるみたい。ぜひチェックしなくては。
今回の付録のDVDだけでも、栃林 秀氏が航空機に関してのCG映像は、世界的にトップレベルであることが証明されました。
艦船に関しては、海外の方がCG映像クリエイターの腕がいかんなく発揮されてる感がありますが、残るは陸戦。特に車輛。これをちゃんと見せてくれるクリエイターが、一日も早く出てくれることを切望してやまない豆狸です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アニメーションですが、南太平洋海戦を忠実に30分程度の作品にまとめています。
「こんな海戦シーン誰も見たことがない!」と銘打っているのですが、その言葉通りの迫力です。
登場する艦艇・航空機も精密に再現されており、見ごたえがあります。
この海戦で日本海軍は多数の航空機と熟練搭乗員を失うのですが、日本機がアメリカの直援戦闘機の銃撃に簡単に火を噴いたり空中分解する様子が描かれています。
対して米軍のF4Fワイルドキャット戦闘機が、零戦に銃撃されて一度は火を吹くのですが、機を横滑りさせて消化してしまうというシーンがでてきます。
米軍機の防御力の高さと日本軍機の億弱性が対照的に描かれています。。
その他、細かい部分まで描写が行き届いています。
自信を持ってお奨めできるDVDだと思います。
(奈良県在住 50代 男性)