- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621061077
作品紹介・あらすじ
本書の第1部は、『ドン・キホーテ』出版四百周年記念行事「ドン・キホーテイン福津」で行われた、たいへん刺激的で面白かったパネル・ディスカッション「私のスペイン、私のドン・キホーテ」の記録である。第2部は、わが国の歴史上あるいは現代の人物を通してみたスペインと日本人の多面的な関わりについて、知られざるエピソードを盛り込みながら、興味深く解説していく。スペイン好きにはたまらない話題満載。
感想・レビュー・書評
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第一章はドン・キホーテのパネルディスカッションの記録。
ドン・キホーテってバレエでしか縁がなかったんですが、スゴイらしいです!
2002年5月8日にノーベル研究所と愛書家団体が発表した、世界54か国の著名な文学者100人の投票による「史上最高の文学百選」で、聖書やシェイクスピア作品をおさえて、1位を獲得したそうです!
第二章は我が国の歴史上あるいは現代の人物を通して見たスペインと日本人とのかかわり。これはスペイン理解へのドアをたくさん用意してくれたので、これからいろいろ開けて詳しく知りたいです。深く読んでからもういちどこの本に戻ってみたい。
フランシスコザビエルが日本にキリスト教を伝えてから、天正遣欧使節が渡西、フェリペ二世に謁見。
その30年後伊達政宗から遣わされた支倉常長一行。彼らはフェリペ三世に仙台藩との国交樹立を本気でもちかけ、スペインを味方につけ、奥州を徳川幕府が手を出せない独立国家にすることを本気で考えていたと思われる。そしてその地に残る日本の跡。
鎖国そして開国してからは、英仏普米を中心とする「文明国」「優等国」とは対照的に、伊葡とならんで「劣等国」の最下位に位置づけられたスペイン。
そんな中でスペインに住み着いた日本人がいる。
そして義勇兵として(密入国したアメリカ経由で)スペイン内戦に参加したジャック白井という人物、すごく興味あります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「九州からエスペニョールの嵐全国へと向かう」