- Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822246099
感想・レビュー・書評
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難しい。集計の奇跡は面白い観点。100m走のタイムの平均と、テストの平均点の属性の違い。
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読みにくい本だった。
正直、理解も半分のまま読み飛ばしてしまった。
AMAZON書評を丁寧に読み込んで、頭を整理してから読んだ方がいいかも。 -
2520円購入2011-06-27
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原題:The myth of the rational voter
著者:Bryan Douglas Caplan
監訳:長峯純一、奥井克美
【目次】
まえがき [001-004]
序章■民主主義のパラドックス 005
第一章■集計の奇跡を超えて 013
集計の奇跡
系統だった誤差は現実的か
現代的な研究と知的な伝統
信念に対する選好
合理的な非合理性
政治的合理性の実態
まとめ
第二章■系統的なバイアスを含んだ経済学に関する思い込み 049
心理学と世論調査にみるバイアスの証拠
再び経済学の土俵に乗せよう
反市場バイアス
反外国バイアス
雇用創出バイアス
悲観的バイアス
まとめ
第三章■米国民と経済学者の意識調査(SAEE) 103
SAEEの分析:一般人と経済学者と「啓発された一般人」
SAEEの検討(その一)
SAEEの検討(その二)
SAEEの検討(その三)
SAEEの検討(その四)
三つの疑問
系統だった誤差の再検討
まとめ
「啓発された一般人」に関する技術面での補足
第四章■古典的公共選択と合理的無知の欠陥 175
合理的無知:証拠と疑わしい結論
非合理性への抵抗
合理的無知の何がいけないのか(その一)
合理的無知の何がいけないのか(その二)
ウィットマンのフォーク
「極端な投票者の愚かさ」の再検討
まとめ
第五章■合理的な非合理性 213
信念に対する選好
間違いに伴う物質的費用
合理的な非合理性
心理的な妥当性
合理的な非合理性と政治
合理的な非合理性と実験による証拠
合理的な非合理性と表現的投票
まとめ
第六章■非合理性から政策へ 269
思考実験(その一):同質な投票者の非合理性
思考実験(その二):異質な信念が存在する場合の非合理性
利己的投票者仮説に関する補足
思考実験(その三):非利己的投票者の非合理性
論点が複数ある場合の民主主義と世論の次元
もう一つの補足:何が「経済リテラシー」を決めるのか
選択的参加
思考実験(その四):混合政策と結果への選好
経済学を超えたバイアス:毒物学に関する系統的に偏った信念
まとめ
統計処理に関する補足:何が「経済リテラシー」を決めるのか
第七章■非合理性と供給サイドから見た政治 313
政治家の合理性
信頼の政治経済学
非合理性と権限委譲
非合理性と宣伝活動
まとめ
第八章■市場原理主義vs.デモクラシー原理主義 347
市場原理主義に対する非難
デモクラシー原理主義
現実の原理主義はその問題に答えられるだろうか:政策分析市場のケース
民主主義と独裁制に替わるものとしての私的選択
投票者の非合理性と市場と民主主義
デモクラシーは是正できるか
経済学は何の役に立つのか
まとめ
終章■愚かさ研究の勤め 391
進路の変更
各章の注 [401-431]
参考文献 [432-461]
訳者あとがき(二〇〇九年六月 長峯純一、奥井克美) [462-472] -
私にとっては難しかった(*_*)
序文の民主主義のパラドックスは面白かった。
独裁国家は危険だけれど、無知な人々が投票したところで、良い政治はできない。
しかも、実際の人々は無知よりたちが悪い、非合理的な考え(正しくないのに、それが社会にとって良い事だと思い込んでいる)を基準に投票する。
良い政治にするには、政治家を批判する前に、私たちが頭良くならないといけない。真実を知りたいと思っていない事についても知っていかなければならない。 -
以下、本の要約です。
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政治やデモクラシーの失敗は、人々が自分たちの状態を悪くするような非合理的な選択を行うことによって起こる。
その非合理選択は
・反市場(競争はよくない)、
・反外国(外国のものや外国人は良くない)、
・雇用創出(経済成長や技術革新は我々から仕事を奪う)、
・悲観的(世の中は常に悪くなっている)、
の各バイアスによって起こる。
従来の公共選択論がデモクラシーの失敗を(自分の1票が投票結果を変える確率がゼロに近いため政策や政治に関する情報を集めることをしない)「合理的無知」によるものと見做すのに対して、著者はデモクラシーの失敗がデモクラシーが人々の意見を反映しすぎるために起こると見る。
このように著者は民主主義の失敗がなぜ起こるかを従来の公共選択論とは異なった視点で見ており、研究者はもっと人々の合理性や愚かさについて認識しないといけないと述べている。それを是正するための政策提言については、従来の公共選択論者と同様、公的領域の縮小と市場・私的領域と拡大を主張する。 -
政治ではなくて経済学のお話なので、選挙を経済学から細かく分析してみようということ。で、本書のポイントは、サブタイトルの「投票者はなぜ愚策を選ぶのか」。なんで我々は自分たちの投票で政治家を選ぶ権利を持っているのに、おかしな結果を招く投票をしてしまうのか。
普通、人間が社会の中で行動する際には自分自身に利益が出るように行動します。しかし、それが選挙となると、自分自身の利益に繋がるような政策に投票しても、それが直接結果に結びつく可能性はとても低くなります。自分に与えられた権利は何十万分の一票なので、結果に直接反映されるわけではない。なので投票に対してそれほど慎重になる必要がなくなる。場合によっては非合理的な選択すらしてしまう。
こういった非合理的なバイアスのもとで行動できてしまうため、選挙においては自分のことなんか考えない有権者たちによっておかしな結果が出ることがある。
愚民たちはランダムに投票するわけではなく、バイアスのかかった奇妙な偏りを持って投票するため、有識者たちの結果が直接反省されることなく自分自身にも他人にも利益にならないような愚策を持った候補者や政党が当選することになるわけです。
選挙がどんな結果に落ち着こうと、それは我々有権者たちがそれそれ投票し「民意」が反映された結果です。自分は愚民にはならない、きっちり政策を吟味してから投票しよう!と思うのは誰だってできますが、それも結局は何十万分の一という事実に変わりはない。どちらに転ぼうが言えることはたった一つ。「我々は愚民だ!」なのかな、なんて思い知らされる1冊でした。 -
あー、もう経済学はホントに面白くないわ~。。バイアスの議論は最近どんどんこの本のような一般向け書籍にも随分出るようになったけれども、な~んか納得いかない。バイアス自身の議論を否定したいわけではないのだけれども、経済学の理想状態がしっくりこない。だから読んでいても面白くない。。可測なのかな、経済ってそんなに簡単に。
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未読.最近興味のある内容.おもしろそうなんだけども.