捨てメイド拾いました (美少女文庫)

  • フランス書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829659977

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  • 9784829659977 293p 2011・12・30 1刷

  • なかなかの良作でしたね!

    前半はとにかく、未衣のいじらしい可愛さと無防備さに主人公・伸吾と一緒にドキドキさせられ、もうメイドを拾おうと近所の空き地へ思わず出かけたくなるほどでしたw というか「ご主人にーさま」などと呼ばれて悶絶しない男がいたら、それは異常と見なす他ないでしょう常考(え)。 特に3章での正月デートのシーンなんて、もうニヤニヤが止まりませんでしたw
    そんな中、後半からはそんな2人の甘い生活へ忍び寄る不穏な影に、主人公が懊悩し決断する流れは、若さゆえの至らなさやら青さやらを感じないこともなかったですが、応援してやりたい気持ちになりましたね。だから終盤で未衣を探し出して再会できたシーンは、ありきたりだと思いつつも安堵しました。
    個人的には前半の甘さをずっと維持してもらえたらと思いましたが、物語の起伏とか最後の締めなどを考えれば、まぁこういう流れになるのは頷けるかなという印象です。後半、未衣が伸吾のもとを離れて珠乃の屋敷で暮らすようになる時期がありましたが、そこで彼女がしていたことが「珠乃に伸吾と自分の関係を認めてもらう」努力だったことが分かり、偶然や運命に任せることなく、自分自身で道を拓いた彼女の強さに賞賛を贈りたい気持ちになりました。

    そして未衣自身の可愛さも当然ながら、彼女を慕う珠乃のキャラも意外に良かったですね。初対面での印象は高飛車で威圧的な最悪な小娘でしたが、後々彼女が未衣や伸吾の親友から話を聞いて態度を軟化させた辺りからいい按配なキャラに落ち着いてきましたかね。小学生で社長だとか何だとか、突付けば色々出そうな気がしなくもないですが、まぁ無粋なことをしないでおきます。エピローグで伸吾と子どもの喧嘩をするところなんかは、すごく和みました。

    エロス的にはおとなしめといったところでしょうか。せっかくメイド属性のヒロインで、未衣曰く「飼われている」立場なのですから、もうちょいソチラよりのエロスがあっても良かった気がしなくもないですかね。まぁこれでも十分良かったですが。

    イラストは美少女文庫には約5年ぶりの登場となったみけおうさん。相変わらずキレイなイラストでしたね。カラーイラストの裏側にあって裸エプロンなんてまさに珠玉の一品です! 今後もまた描いてほしいですね、数年後といわず。

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