じりラブ

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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834251630

作品紹介・あらすじ

男同士、じりじりするけど、愛がある。うたぐわと濃すぎる仲間たちとの爆笑濃縮率1000%!すべてが実話のドタバタ劇場。

感想・レビュー・書評

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  • あたたかい気持ちになれた。

  • 『手記 母さんがどんなに僕を嫌いでも』から数えてうたぐわ(歌川たいじ)さんの著書は二冊目です。漫画に感じてはこの本が初めてです。

    ゲイの日常がよく分かります。笑い話あり、ほっこりする話あり、楽しく読めます。カムアウトについても触れていますが、こういう話につきもののヘビーさはあまり感じず、どちらかというと希望が持てるような話だったと思います。

    話として一番聞けて良かったと思ったのは「ゲイの恋愛感情」です。異性愛男性が女性に抱く色好みが多様であるように、ゲイの間でも多様な形で色好みがあるんですね。当たり前といえば当たり前ですが、私としては突っ込んで知るということがない話題。「オケ専」「ゲタ専」等いろいろジャンルが細分化していたり、「男にもてないゲイだっている」ということだったり……。そういう点が分かるだけでも、ゲイに対する偏見や警戒心のようなものは少しでも変わっていくような気がします。

    私自身はというと、新宿二丁目は一度一人でぶらっと歩いた程度ですが、「やばくね?襲われね?」とは口に出さないまでも、歩きながら妙に緊張していたのは覚えています。「自分なんかが入っていいんだろうか」なんてビビってしまって、興味関心はあっても結局そこにあるお店には一軒すら寄ることが出来なかった私……。
     「こわがらなくていいんだよ~」という誘いに乗って、今度また行ってみようと思いました。

  • カミングアウトして周囲が理解あるのは良い事。
    どちらかというと頭のネジが多少イッてる彼氏が独特である。

  • 前から存在は知っていたけれど、なかなか読むタイミングのなかった本。

    何かの拍子でブログにたどり着き、読み始めたらハマってしまい購入。

    今のブログを読んでいると、のほほんと、でも周りに愛されながら生きてるんだなぁと感じるうたちゃんにも、自分を好きになれずに苦しんだ20代があったのだと知って、親近感を感じました。

    理解の得られなかった私には「ゲイのシアワセは、家族の理解で決まる」の言葉にグサリと来ましたが。でも漫画の中に出てきたおかんたちのように、自分の親もそれを乗り越えてくれたらな、と希望を少しだけ持つことが出来ました。

    いつかいつか、うたちゃんに会いに行けたらいいなと思うのです。

  • 毎日更新を楽しみにしていたブログが本になったそうです。
    ブログよりだいぶ加筆されているのでは?
    面白さアップで楽しめました。

    (10,02,26読了)

  • 著者のブログが大好きで、毎日楽しみにして読んでいます。なので、楽しみにして借りたのだけれど・・・。
    正直、ブログの内容の抜粋。
    本になっている分、内容が深いのかと期待したので、がっかりでした。
    それと、ブログは、「ゲイ」であることが普通のこととして描かれているところが好きなんだけど、この本は、「ゲイである大変さ」みたいな思想的な主張が強い感じがして、ちょっと残念でした。
    たぶん、ブログを読んでいない人にとっては、面白い本だと思います。

  • オープンリーなゲイの うたぐわさんとツレちゃんカップルの
    日常を描いた大人気ブログ【♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です。】。すがすがしいほどに毒と愛のある毎日が描かれていて、私も毎日、たのしんでおります。「ほぼ夫婦」という状況も、なんだか親近感があって!?

    ゲイであることをオープンにしている おかんキャラの うたぐわさんと、オープンにしていない脳内幼児ツレちゃん、そして2人を囲むキャラもかなり立ってて、マイノリティーを強く楽しく生きている感じが、好きです。

  • ひょんなことから、ブログ【漫画】♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です(http://jirilove.blog118.fc2.com/)をよみ、それがぶっふっふ~と笑える漫画であったので、つい本になったというのを買ってみた(図書館に入ってなかったし、なぜか近所の図書館は漫画のリクエストは受け付けないという内規があるので)。

    これは、「会社でゲイであることをオープンにしています」という作者・うたぐわさんとパートナーのツレちゃん(同居して10年)との暮らし、うたぐわさんの会社まわりの人たちのことなどを描いた漫画に、何本かのエッセイが入った本。

    漫画はブログで見たのと同じで、ウハハと笑える。とくに、粗暴な「うたぐわ姉」が笑える(歯の間からプリンをにゅる~の絵はすごすぎる)。ゲイの部下を初めてもったという上司Fさんの話も笑える。

    そして、エッセイを読むと、ああ、そうそう!!世間様から「女だから」とか「男だから」とか言われるのって、うっとうしいよなあ!!と共感できる。

    たとえば「男役と女役」というエッセイには、ツレちゃんとの暮らしについて、こんなことが書いてある。

    ▼子供の頃から「男なんだから泣くな」とか「男なんだからウジウジするな」と言われることに、少なからず抵抗を感じてきたワタクシ。「男なんだから」的なことを言われるたびに「男なんだからじゃなくて、人間なんだからと言え」と思ってきたワタクシにとっては、男らしくも女らしくもしなくていいこの環境は、本当にかけがえのない環境。そういうふうに生きたくて、生きたくて、さまざまなものと引きかえにやっと創りあげた自由なのでございます。(p.64)

    このエッセイの冒頭には、こうも書いてある。
    ▼ノンケの皆さまに、よく「うたちゃんとツレちゃんは、どっちが男役でどっちが女役?」と、聞かれます。そのたびに、「ああ、カップルは男と女で構成されるものと定義するノンケの方はたくさんいらっしゃるのだなア」と、思うワタクシ。(p.64)

    「カップル=男と女」発想も、ほんまに強いよな~と私も思う。とはいうものの、「パートナー」てな言葉は私にはいまいちしっくりこないので、なんかしっくりくる言葉があるといいな~とも思う。

  • 読んでいてほのぼのしたり、ホロッとさせられたりしますが、そこにいるのは紛れもないフツーの人間です。この2人が続いているのは、うたぐわさんのオカンキャラのおかげかのような気がします。

  • 人気ブログの記事が大幅加筆されてついに書籍化。子供マインド丸出しのツレちゃんと原作者とのやり取りは笑えます。ゲイじゃない人にはゲイというよくわからない人種(大多数はそうだと思う)の取扱説明書(注意書き?)として精読されることをおすすめします。
    不思議なもので、ゲイモノの活字屋さんである伏見憲明氏同様、当事者の集まりであるゲイ系SNSでは、案外レビューもなく、読書感想記事も書かれていないこの本の不思議・・・ゲイ界ってどんなものでもメディア露出されたら「あんなのと一緒にしないで」「自分は違う」って意識の強い人、結構います。対一般社会に神経質な人が多いので、いっしょくたにしない心がけをお忘れなく。人生いろいろ、ゲイもいろいろですので。

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