落語絵本 十三 ひとめあがり

著者 :
  • クレヨンハウス
3.49
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本棚登録 : 230
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861011191

作品紹介・あらすじ

働き者で正直な八つぁん、ふだんは「がらっ八」やら「八公」なんて、よばれています。正月休みでひまにまかせ、ご隠居のところへやってきたところ、珍しい新年飾りと掛け軸が! ほめことばのひとつも言えるようになって、「八五郎さま」と呼ばれてみたいってんで、柄にもないことをしてみるものの、なんともトンチンカンなことに!

お正月には、特別な空気があります。
寒さばかりでなく、ぴりっと気持ちのあらたまる清新さ。
八つぁんも、髪結いにいき、おろしたての半纏を着て、新年のあいさつに出かけます。
大家さん、ご隠居さん、大工の棟梁、お寺の和尚さん、小唄のお師匠さん……。

それぞれのお正月を祝う思いが、装いや家のしつらえ、町内のにぎわいのなかに表れています。

感想・レビュー・書評

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  • 大工の<八つぁん>こと八五郎が、年始廻りをする家の床の間の掛け軸を誉めるにつれて、<おちょこちょいの八>の呼び名が一目づつ上がっていく期待に胸ふくらませる、お目出度いお噺です。掛け軸の「讃」「詩」「語」・・・「句」を数に例え、粋で風流な「床の間文化」と「がらっ八」とか「八公」の呼び名が「八五郎さん」「八五郎様」「八五郎殿」と尊称される喜びに「オチ」のついた古典落語の一席です。

  • はっつあんが間違えてた。


    あはは

  • こりゃすごい絵本ですね!
    いろいろなところに仕掛けがありますね!

    ひと目あがりったあおもしれぇ!

    讃と褒めれば詩、詩と褒めれば語、六と褒めれば七(福神)、八と褒めれば句となり、ひと目あがりにいってるから、最後は八つぁんが『十一』と予想したが、裏表紙はまたまたそんな結末で!

    大人でも難しい作品ですな!

    途中の詩が内田麟太郎先生の詩ですか。これまたおもしろい詩があるもんでぇ。

    しかも最初のページに『はつてんじん』の......。

  • 落語絵本シリーズ、こどもが好きで1冊ずつ図書館で借りて読んでいる。親も楽しい。
    こちらは、我が子には難しかったよう。

  • 図書館本。川端誠さんの落語絵本。この絵本は面白かった、と。同じ作者で、親子でも好みが分かれて。だから、面白い。

  • 読了

  • 良かった

  • 2022.03.13 読了。

    多分元ネタの落語を聞いたことがある。

    解説によると、アレンジしているとの事なんだけど、オチがよく理解できなかった。

    しかし、このシリーズ、絵が本当に綺麗で分かりやすい。読みやすい。

  • 落語絵本

    八さんが正月に掛け軸を誉めてまわる話
    まずはご隠居、太田蜀山人の句
    須弥山も五岳も富士も一同に、どっとと笑う 春はきにけり
    讃(さん)

    大家内田麟太郎 ほし
    詩(し)

    寺和尚 明月清風
    語(ご)、禅語のこと

    大工の棟梁 七福神
    七(しち)

    小唄の師匠 雪の朝
    二の字二の字の下駄のあと 捨女
    句(く)

  • 子供に読み聞かせしようとしたんだけど、読み手の力量が足りず、うまくいきませんでした。

    お話自体はかなり面白いんだけど、6歳には難しすぎたみたい(笑)

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著者プロフィール

1952年、新潟県上越市生まれ。1982年デビュー作『鳥の島』で第5回絵本にっぽん賞を受賞。主な作品に『森の木』『ぴかぴかぶつん』「お化け」シリーズ(いずれもBL出版)、「果物」シリーズ(文化出版局)など。1994年に発表した「落語絵本」シリーズ(クレヨンハウス)でも大きな反響を呼び、「落語絵本」の草分けとして人気を博している。その他の落語絵本に『井戸の茶わん』(ロクリン社)、『てんしき』『ごんべえだぬき』(いずれもKADOKAWA)がある。また近著の創作絵本に『ピージョのごちそう祭り』(偕成社)がある。

「2024年 『ねこのさら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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