- Amazon.co.jp ・洋書 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9780001937987
感想・レビュー・書評
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「おちゃのじかんにきたとら」
なぜかいきなり虎がやってきて…なぜいきなりとら?
でも病院の待合で読んで、一読ぼれ(?)した絵本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
突然お茶の時間にフラリと来たトラが一匹。家中のものを散々食べて帰ってしまいました。あれれ、残された家族は…?
トラがいきなり家に来ること(それも結構礼儀正しい登場)、トラをようこそと普通に迎えるお母さん、普通に帰ってくるお父さん…ありえない設定で、読んでるほうが「え?」と思わず失笑してしまう。「で、何か起るのかな〜?!」という期待をさらっと裏切ってさっさと終わるなど非常にあっさり。
しかしながら絵も色も印象的でポップ、ノリ良く絵本を楽しむ感じ。こどもたちはそこを楽しんで、大人はお話全体をいろんな感性であらゆる解釈ができる、とっても豊かで奥の深い本です…とはいえ、よくわからない、何が言いたいのか解りにくい本でもあります。
私はこの曖昧な後味好き。なにか感じるし、飽きの来ない味と絵、とっても優しいの。私なりの答えは出てるけど、その答えもひとつじゃない。もういっかいよんでって子供が言うのが解る気がするな。子供がリピート希望するのは大体こういう一枚裏になにか深いものが隠れてる話。やつらは漠然と気づいてる。それって絵本の素敵なところだと思うなー。
とってもポジティブな絵本。読みやすいし、子供たちの反応も良。でも、好き嫌い分かれそうなのと、今は手に入りにくそうなのが残念。だから星4つで。図書館でぜひ!(日本語版は「おちゃのじかんにきたとら」)