When Marnie Was There

著者 :
  • Harpercollins Childrens Books
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 8601416850238

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  • [図書館]
    読了:2015/9/28

    70000(概算)

    MarnieとAnnaの名前が、あんな風につながるとは。なるほどなぁ、と思った。
    Annaが最初の方で考えている、「輪の外側」にいる自分と、内側にいる周りの人たち、という感覚はすごく共感した。「自分に起きていることは、だれも分かってはくれないだろう」というあの感覚。
    MarnieはAnnaから素晴らしい友として崇められているけれど、その実、親からの愛を受けず、乳母たちからネグレクト・虐待され、かなり傷ついた子どもだったというのが意外だった。映画のプロモーションなどから得るイメージでは、Marnieは全てに恵まれた完璧少女かと思っていたので。
    前半はMarnieを神聖化するAnnaの目から語られるので、Marnieの機能不全なところは前面に出てこないが、後半、Marnieの旧友Gillieが彼女を思い出して語る場面になると、親との関係性からくる自身の未熟さによって、娘との関係にほころびが生じたことなどが語られ、単なる美しい友情物語ではなく、一人の少女が心を開く過程と同時に、一人の女性の人生をさりげなく描いた物語であることが分かり、深いと思った。

    p. 189 as she plodded home across the marsh
    plod
    のろのろ歩く
    「難度A+」に出てきた。

    p. 220 Sam remarked contentedly that she was a good little biddy, and for all she might not be so mealy-mouthed, he'd a sight rather have her than that there Sandra-up-at-the-Corner. For his part he liked a lass with some go in her. And no-one could say Anna lacked that these days.

    contentedly
    満足げに

    mealy
    粗挽きの

    mealy-mouthed
    奥歯に物の挟まった言い方をする

    with some go
    名詞のgoには「エネルギー、活力」という意味。

    Gillieの話は深いなぁ…
    p. 264 "Something like that," said Gillie, "Being loved, oddly enough, is one of the things that helps us to grow up. And in a way Marnie never grew up."

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