Erotic Stories for Punjabi Widows

著者 : BalliKaur Jaswal

• HarperCollins (2017年9月7日発売)

感想・レビュー・書評

[えみりんさんの感想 · 2020年6月7日]

ロンドンのパンジャビ・シク教徒コミュニティにロンドン生まれ育ちの近代的なパンジャビ系英国人女性が関わることになり、話は思わぬサスペンスヘと展開していった。

[Jumexさんの感想 · 2021年5月3日]

ロンドンのブンジャビコミュニティを舞台に、未亡人達が普段おおっぴらに表現することが出来ない欲望をストーリーにして、お寺で開催される通称”English writing class”内で語り合うのが、ブンジャビ女性達全体の間で人気となっていくんだけど…とゆう筋書き。気分転換に今回は内容が軽めの本が読みたいなと思っていて、てっきりコメディタッチな話なんだろうと思い込んで耳読書し始めたら、いい意味で裏切られた。まだインドの文化として残る男尊女卑や、家族の尊厳に泥を塗るような女性を殺害するhonor killing、そして自分の意見なんて全く無視され、家族の為に結婚するようなarranged marriageが核となって、過去の事件の実態が暴かれていく。ブンジャビコミュニティ内に身を置かないと見えてこない、未亡人達のような女性がこれまでに経験してきた真実を、ロンドン育ちの22歳のブンジャビガール、ニッキーの目を通して、彼女と一緒に読者が学んでいく形になってるのが良かった。つい先日、インドネシア人とマレーシア人の女友達2人と、インドのhonor killingのおぞましさについて話をしていたところだったのもあって、なんだかタイムリーに感じられたのもある。女性は男性に虐げられる存在ではなく、自立した強い存在なんだというメッセージが伝わってきて、ストーリーの終わり方も清々しい読了感。これまでシーク教について何も知らなかったけど、これを機に宗教についてちょっと調べてみたりして、勉強にもなった。この作者が書いたもう一つの本も、近いうちに読んでみたいな。

[学生選書@武蔵野大学図書館さんの感想 · 2018年12月11日]

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