北の山羊飼いの村に鍜治屋の息子に生まれた少年ハイタカは幼くして母を失い酷薄な生活を送る。叔母が呪文で山羊を屋根から下ろしているのを目撃し、自分もその呪文を使いたくさんの山羊を集めてしまい途方に暮れる。叔母は実は魔女であり、ハイタカの素質に気づき魔法を教える。村が武装した軍隊に襲われた時、ハイタカは霧を操り村を守るが力を使い切ってしまう。昏倒するハイタカを偉大な魔術師Ogionが助け、弟子としハイタカはゲドと名付けられる。
ゲドは野原で知り合った少女にそそのかされ死者を呼び起こす呪文をOgionの書から探し出す。影がゲドに忍び寄るがOgionによって追い払われる。ゲドはより多くの技法を求めRokeの魔法学校へ行くことを決意する。
魔法学校でゲドは実直なベッチと典雅だが挑発的なジャスパーと知り合いになり、otakという小動物をペットにする。ジャスパーへの敵意と元からの素養により順調に魔術を習得するが、祭りの日にジャスパーと魔法での力比べをし、死者と共に邪悪な影を呼び出してしまう。魔法学校の長老が命と引き換えに歪みを封じゲドの命を救うが、邪悪な影は逃げ去りゲドを狙い続けることになる。傷から回復したゲドは魔法学校を卒業し、影から襲われる危険を避けながら竜の退治をすることにする。しかし、影はすぐにゲドの存在を見つけてしまう。影から逃げるためゲドはRokeへすぐに帰る必要があった。影への恐怖にかられながらゲドは竜を退治する。しかし、Rokeの結界に阻まれRokeへ帰ることができないゲドは行くあてを失い、通りすがりの魔術師の言葉を頼りに北のTerrenceの宮廷を目指す。影からすんでのところで逃げたゲドはotakを失うが、宮廷へたどり着く。美しく豪奢だが骨の髄まで凍えるような冷え切った宮廷の塔に滞在したゲドの心は休まることがなかった。宮廷のお妃に古代から幾重にも封印された石へ案内されたゲドは危険を感じ宮廷から逃げる。宮廷の外にはotakの死骸と影の気配。
ゲドは、ogionの元へ戻り影と対決するよう助言を受ける。ゲドは影を追うため船で孤独な旅を始めた。影はゲドが追いかけはじめるとゲドから逃げ出すのだった。親友ベッチの見守る中で、ゲドはついに影に名前をつける。ゲドと。そして影を自らの中に取り込み影を克服したのだった。