始め、長谷川町子の「いじわるばあさん」みたいなものかと思って読み始めたら、殆どサイコパスのような婆さんが出て来て少々鼻白んだ。
主人公の少年とその祖母のキャラクターは、始めから終りまで余り変わらないのだが、その間にいる少年の両親 ― これが、酷い親なのだが ― が、自分の親、或いは義母である婆さんに怯えて、すっかり良い親になってしまうのが、なんとも奇妙で可笑しみがあった。
なお、ウィキペディアによると、長谷川町子の「いじわるばあさん」は、「アメリカでも、「Granny Mischief」というタイトルで翻訳・出版されて人気を博した。」とのことである。