- Amazon.co.jp ・洋書 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9780142500187
感想・レビュー・書評
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この本を読もうか考えていた時。
翻訳版(「幽霊派遣会社」)のamazonのレビューを開いてみたところ、非常に良い評価のレビューが一番上にあった。
レビュー自体の文章が読み易くて好感が持てる。
これは本も期待出来るかも、と思いながら何気なくレビュアーの名前を見た。
ひこ・田中。
二度見した。
ひこ・田中?!
「お引越し」の児童文学作家、ひこ氏ご本人だった。
びっくりした…!
ひこ氏の推薦なら間違いないだろうと読んでみた本書、確かに面白かった。
予想の数センチ上を進んで行き、驚かされ続けても置いてけぼりにはされないので安心出来る。
イギリスらしい、少々意地の悪い笑いも散りばめられていて飽きなかった。
ただ、風呂敷を広げ過ぎた、というより元々畳む気がなかったのだろう。
全て綺麗に落ち着かせないのもありだとは思うけれど、読み終わって少しの間、やや腑に落ちない気分だった。
私はやっぱり全部すっきり回収する小説が好きかな…。
あと、幽霊の定義というのは幽霊小説で結構大事だと思うのだけど(物質に影響を与えるか否かとか)、割とその辺りもうやむやにしていたように思うのが残念。
イタリック体の使い方が非常に上手く、あちこちでにやりとさせられた。
翻訳版ではどう訳しているんだろう…。
私は一時期児童書で流行った、一部ゴシック体にしたりするやり方は好きではないのだけど、この作品ではどうしたのか、今度確認してみたい。
それにしてもひこ・田中!
確認してみたら、3000以上(!)のレビューを書いてらした。
しかも、ざっと見た限り皆、褒めるレビュー。
素晴らしい。
今後も参考にします。詳細をみるコメント0件をすべて表示