The Return of the Prodigal Son: A Story of Homecoming
- Darton, Longman & Todd Ltd (1994年5月16日発売)
本棚登録 : 1人
感想 : 1件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・洋書 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9780232520781
感想・レビュー・書評
-
あるカトリックの神父さんが、この「放蕩息子の帰郷」の絵を見ながら黙想してきたことを綴られております。
ちなみに、「放蕩息子の帰郷」とは、聖書に出てくるたとえ話。
新約聖書を持っている人は、ルカによる福音書15章11節から読んでみてください。
読みながらタメイキ。
絵を鑑賞するのって大変ね。
・・・あたしは美術という分野においては自慢できるくらいダメダメで、美術館に行ってもすべての絵の前を素通りして出てくる自信があります。有名な絵でも「人がいて傘さしてる」とか「池だー」とか、そのくらいの感想しか持てません。
この絵も、「おじいさんがあんちゃんを抱きかかえてる。」としか思ったことがなくて。
この本を読むまで、あんちゃんの片足が裸足だとか、おじいさんが半盲だとか、おじいさんの両手がそれぞれ違う描かれ方してるとか、気付きませんでした。
本の中でそういうことを指摘されるたび、へっ?そうだっけ?と、手元のカード(本を買ったら中にこの絵のカードが入っていて、それを見ながら読み進めることができるという素晴らしい配慮)をまじまじと見てしまいました。
しかし、そうして見てみると、いやはや奥深いものがあるのですね。
絵とはこうして鑑賞することもできるのか・・・。と、感心しました。
人生がやおら豊かになったなった気すらしてきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示