The Girl with the Dragon Tattoo: A Lisbeth Salander Novel (The Girl with the Dragon Tattoo Series)

著者 :
  • Vintage Crime/Black Lizard
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780307454546

感想・レビュー・書評

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  • 11月から読み始めてやっと読み終わった。PBで644p。結構な大作だった。

    スウェーデン発のミステリー。作者は残念ながら亡くなっているようだが、これに後2作を加えた「ミレニアム3部作」は世界的ベストセラーとなっている。日本でも2010年の「このミステリーがすごい!」のトップ10に3作品ともランクインされて注目されたし、来月には日本で映画が公開と、結構旬な作品。

    ストーリーの内容は40年前に失踪した名門財閥の少女の謎に迫るというもの。主人公はその真相究明のために財閥会長に雇われたジャーナリストのミカエル。謎を解く途中で、彼の助けになるのが、天才的ハッカーで情報収集のスペシャリストのリスベット。彼女が、小説の題にもなっている「ドラゴン・タトゥーの女」である。身体中に入れた刺青やピアス。バイクにまたがり、興味ある情報のためなら体を張って犯罪を犯すことも厭わない。決して他人に心を開かないアウトサイダー的な生き方。誰もが愛するヒロインという訳にはいかないけれど、独特のダークな雰囲気が魅力の一つ。
    話は、説明が多いのと、財閥一族の名前と関係を覚えるのがつらくてなかなか読むのがしんどいのだけれど、(何度、巻頭の家系図を見比べたことか。。。)過去の真相が明らかになるにつれて、ドキドキして読むスピードも上がってくる。

    その過程はおもしろいんだけれど、事件の内容としてはけっこう残酷なものだったので、読んでいて暗い気分になる時も。章が変わる度に、作者の引用で「スウェーデンでは○%との女性が男性から暴力を受けたと告発している」「脅迫されたことがある」と言ったデータが提示される。男性の暴力の餌食になった女性被害者たちがこのミステリーのテーマだろう。リスベット自身、暗い秘密を抱えている。ただ、被害者意識を完全に排除して、自分で解決を試みるのがリスベットらしいが。

    どうなるんだろう、と物語を読み進めて残り結構なページ数を残して失踪事件の謎は解けるんだけど、そこからは、物語の冒頭で名誉棄損で訴えられていたミカエルの逆襲劇が始まる。あくまで、この作品はミカエルの働
    く編集社「ミレニアム」が中心となった3部作なんだなぁ、と気づかされる。残り2作も読んでみようかな。物語を通して、微妙に変化していくリスベットのミカエルに対する感情の変化もこれから楽しみだし。

  • ずっと気になってはいたんだけどなかなか手が出なくて
    でも古本屋でたまたま見つけて、とりあえず最初のを読んで
    嵌れなかったらそれ以上進まなくていいやと思って読み始めてみた。

    最初のほうはどうも入り込めなかったんだけど
    とりあえず読んでいくうちに、だんだん色んな付箋が繋がってきて面白くなってきた。

    かなり詳細詳しく書いてあるので
    その様子が頭の中で浮かんで
    中にはかなりグロテスクな描写もあったので
    読みながら、うえーと思いつつ気づいたら読み終えてた。

    とてもヒロインと呼べる主人公じゃないけど
    彼女なりの[正義]を貫いている模様。
    これから彼女の過去なんかがもっと詳しく明らかになっていくのかな。
    とりあえず続き読んでいこうっと。

  • 私自身”ベストセラー”って言葉には興味ないんだけど、
    買った後に気づいた事実、ベストセラー。
    そりゃ、本屋で目につくはずだ。

    著者はスエーデンのジャーナリスト兼作家、スティーグさん。
    3部作品の第1部目。
    彼は2004年、このお話が世に出回る前に亡くなっています。
    なので、最初で最後の作品となってしまったわけです。

    舞台はスウェーデン。全てが謎に包まれている物語。
    毎年誕生日に送られてくる謎の押し花。そこからストーリーが展開されていきます。

    あまりに人気があり、30カ国以上で訳された本。
    2009年には映画化もされています。
    私は映画は見ていないんですけど、コレを読もうとしてる人は
    予告編は読み終わった後の方がいいかも...
    ちょうど半分ぐらいまでいったときに予告編見ちゃったんですけど、
    自分の想像と全然違ってちょっとテンション下がっちゃいました:(

    裁判、会社、家族、虐待、恋愛。たくさんの事が組み込まれているのでちょっと難しめかも?
    ハラハラ、ドキドキ。そしてふつうにえっち。
    つかむにつかみきれない。先が読みたくてしょうがない。
    そんなせっかちになっちゃうお話です。

    The Girl with the Dragon Tattoo/ Stieg Larsson, Reg Keeland.......H

  • 達成感♪最初100ページくらいはなかなか展開が遅くてのろのろ読んでたけど、中盤以降は止まらない!!Vanger family mystery around Harrietは心底怖かったけど引き込まれました。ただtoo many events involvedでその後が気になる事柄が結構あります笑 舞台&作者がSwedenっていうのが斬新でした。やっぱり海外のミステリーはスケールが違うね!

    さて、伏線や裏話のリサーチを始めよう〜笑

  • 借り物。事件が動き出すのが非常に遅い。200ページを越えてこないと、なかなか読み進まない。越えてしまえばあっという間に終了。如何に前半戦をクリアするかが鍵。後半、ちょっと展開が読めてしまったのでそこは残念。でも、ミステリーとしては◎。

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