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- Amazon.co.jp ・洋書 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9780385732550
感想・レビュー・書評
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まず設定が大好き。この管理社会に住む人々は色もわからない、愛も知らない。
まるでユートピアのような社会ではあるんです。戦争もない、本当の悲しみや怒りや餓えもないんです。ただ選択がない。仕事も十二歳になると長老たちに勝ってに振り分けられます。
もしかして共産社会ってこんななのだろうか?
よく経済学の先生がこう言ってました、「セキュリティかリバティか、おれはリバティを取る」と。かつては左派だったこの先生が色々考えた末に出した結論だから物凄く説得力があります。そしてこの本を読んでおれも思いました、どんなリスクをとっても自由が欲しい、そしてどんな怒りや悲しみを抱こうとも愛することをしたいと。
それでもね、今の社会の理不尽さを思うと納得いかないものは残りますよ。勝者の屁理屈とゆうか。だからやっぱおれはシンパセティックな共産趣味やって生きてくと思いますけどね。
カラマーゾフの兄弟に出てくる大審問官の小話にも似たものを感じます。
それと社会が違えば人の感じ方や考え方も全然違うってゆう意味でもおもしろかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示