White Snow, Bright Snow: A Caldecott Award Winner
- HarperCollins (1947年4月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・洋書 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9780688411619
感想・レビュー・書評
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1947年刊。絵はRoger Duvoisin。
なんて味のある絵。ひとつひとつ筆で描いただろう白い雪片のかたちがやさしい。
郵便局員、農夫、警察官、子どもたち、そしてウサギ、に焦点を当て、雪が降り始め、降りやみ、雪が溶け、やがて春を告げるその年はじめてのコマドリを子どもたちが見つけるまでを描いている。
始まりかたが好き。
郵便局員は目で、農夫はにおいで、警察官は肌で、雪の降る気配を感じる。つま先が痛んだら、雪の降る知らせだと警察官の妻は言う。
「ウサギたちさえ知っていて、枯葉のなかをちょこまか走りまわる。
子どもたちは灰色の低い空を見守りながら、最初のひとひらが落ちてくるのを待っている。
と、だれも見ていなかったその瞬間、降ってきた。
ひとひら、ふたひら、ごひら、はちひら、じっひら、突然、宙はやわらかな粉雪でいっぱいになり、舞い落ちながら静かにささやきかわす」
だれにくみするわけでもない、この雪と人(そしてウサギ)との距離感がいい。彼ら彼女らは雪解けとともに、ページからあっさりと姿を消し、また日常に戻っていく。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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YL:1.4
語数:628
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