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- Amazon.co.jp ・洋書 (592ページ)
- / ISBN・EAN: 9780749397050
感想・レビュー・書評
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世界の小説を読む第2冊目イタリア
「薔薇の名前」ウンベルト・エーコ
つい最近読んだオルハン・パムクの「わたしの名は紅」と、昔読んだ京極夏彦の「鉄鼠の檻」が多分に本作の影響を受けていると知り、以前から興味があった上に、作者が最近亡くなったので読む事に。海外のミステリー作品はアガサ・クリスティしか読んだ事がなかったが、面白い!連続殺人事件の舞台となる修道院という舞台装置の描写や、伏線の張り方など緻密に設計されており、これぞミステリー、という印象。また、ミステリーに留まらず、当時の宗教論争や宗教観がリアルに描かれており非常に勉強になった。唯一残念な点が動機が理解出来なさ過ぎる点。あまりにも環境が違い過ぎるのかもしれない。それにしても「鉄鼠の檻」がそのまんまで笑った。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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