The Martian: Classroom Edition: A Novel

著者 : AndyWeir

• Ballantine Books (2016年5月3日発売)

感想・レビュー・書評

[mayokoさんの感想 · 2022年3月30日]

火星調査隊の一人、Markは調査中に事故に遭う。仲間のクルーたちは彼を探しに行こうとしたが、巨大な嵐に襲われ、死んだと思われたMarkを火星に残し、クルーたちは脱出を余儀なくされる。しかしMarkは生きていた。その日から始まる火星サバイバル。次の調査隊が来るまでの４年、生き延びるためにありとあらゆる知識とツールを総動員するMark。やがて彼の生存はNASAの知るところとなり、彼を救い出すための壮大な計画が始まる。

軽快なMarkの語りがシリアスになりすぎず話を読みやすくしている。科学的な部分も著者曰く正確性にこだわったそうで、それでもなお難しすぎないように上手く書かれている。次々と直面する問題と劇的な解決で特に最後のオペレーションは手に汗握る展開がとても面白かった。

なお、クラスルームエディションというのはF*ckなどのお下品な言葉が削除または書き換えられているもので、その他の内容、表現はほぼ変更はないものと思われる。（サンプルを読み比べた結果から）