- Amazon.co.jp ・洋書 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9780810992290
感想・レビュー・書評
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写真集。いろいろな衣装をまとった世界中の人々が登場。洋服に染まった日本人の風景を見慣れたわれわれには刺激的な一冊
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服装は気候や風土、歴史や思想の反映であり、画一化されるべきでものではない!という著者の主張が聞こえてきそうな写真集。
哲学者和辻哲郎の『風土』という本で、世界をヨーロッパの牧場型の人間が制御しやすい気候(北海道がその気候に似る)、乾燥無雨な自然に対して敵対的に戦わなければならない中東アラビアの気候、多雨多湿で洪水が頻発しなアジアのモンスーン型の気候といったその土地の気候の違いによって、生活や思想や宗教が形作られたと論じている。
例えば多雨多湿なインドの気候の中では、荒れ狂う洪水を起こす自然に対して従順な諸行無常を説く仏教が生まれ、ヨーロッパの人間が制御しやすい牧場型の気候からは合理的なギリシアの哲学者が生まれ、中東アラビアの自然と戦わなければならない戦闘的な気候からはユダヤ教とキリスト教が生まれたように、気候によって宗教の性格が異なってくると和辻は書いている。
民族衣装も同じように気候や気候に影響を受けた宗教や文化に影響されている部分が大きいのではないだろうか。
今のファッションは気候や風土や思想からかけ離れてしまっている部分がある。
服装はその人の生き方の反映だと僕は思う。しかし、今はファッションメーカーに命令されて着せかけられているのではないかとも、ぼくは思うのだ。そして、著者もそう思っているのではないだろうか。 -
何度見てもいい。人間って面白い。
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世界中のファッションの写真集。ファッションといっても流行とかそんな薄っぺらなモノではない。文化と歴史と国のアイデンティティが露骨に反映するシンボルとしてのファッションだ。ちなみに日本は袴とか和服とかと思ったら白バイ軍団!?
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かっこいい。もう2・3ページ目で良い本だってわかる。
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世界の多様性を、服装から知ることが出来る。生活を想像させ、楽しむことが出来る写真集。
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世界中の人達のあらゆる衣装。て感じでしょうか。