一般言語学講義

著者 : フェルディナン・ド・ソシュール 小林英夫

• 岩波書店 (1972年12月22日発売)

感想・レビュー・書評

[adlibさんの感想 · 2021年11月28日]

　
──　ソシュール／小林 英夫・訳《一般言語学講義 19721222 岩波書店》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4000000896
　
　Saussure, Ferdinand de　　18571126 Swisse 19130222　55 ／近代言語学の父
　Kobayasi, Hide 歴史経済学 19430824 東京 ／1997-2014 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授
　
……　言葉は元来あったものの名前ではない（ソシュール）
https://note.com/tanshikeibungaku/n/ne49438c99e86
　
……　ソシュールは意味（シニフィエ）と音（シニヒィアン）の結び付
きは恣意的と書いているが、それらは歴史的、社会的圧力で結び付き、
前後にくる言葉（シーニュ）の関係で意味が決定すると言っている。
（略）確かに俳句作品とは言えないものしか出来なかったと報告してい
るが、じつは、ソシュールの言う結びつきが恣意的で「ちゃらんぽらん」
な言語平面が、確かにそこにあったことは確認していたのだ。
https://gendaihaiku.gr.jp/learn/square/hairon_38/　現代俳句協会
──　後藤 章《阿部 完市とＡＩの言語空間について 第38回受賞作》
　
……　ＡＩは情報を収集するだけで、みずから発想しない。過去に読ん
だ作品を記憶するので、バルザック風の雑念を、プルースト風には出力
できない。もう一人仏文学の畏友を交えて語りたかったが、死んだ。
　他にソシュールを学んだ女流言語学者と、何度も長電話で話したが、
教わったことばかりで、みずから思いついた気配がない。
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%A5%BD%A5%B7%A5%E5%A1%BC%A5%EB
　ソシュールは、俳句や短歌を知っていたか？
　
（20211128）
　

[ちょっかんさんの感想 · 2021年1月21日]

言語学や構造主義を勉強するならば必ず読まなければならないとされた学術書。ただ本書に限って言えば、翻訳されたのが70年以上も前なので、語彙や言い回しが理解し辛く、初学で読むには適さないと思った。全体として、ソシュールはこれまでの言語学者が陥りがちだった誤謬に関して、恣意性、所記・能記、言語（ラング）・言（パロール）、通時・共時などの視点を与えることで、言語学のより客観的、科学的な記述を試みるべきと説いているように感じた。ほとんどが既知の内容ではあったが、新たな発見も多く、やはり読んで良かった。

[miyajimaさんの感想 · 2019年6月7日]

これをソシュールの著作だと考えるとかなり混乱する。「ソシュールを読む」（丸山圭三郎）を先に読んだ方が良いと思う。

[ぽさんの感想 · 2017年5月5日]

いまとなってはすっかりお馴染みになった、物事に固有の価値は絶対的に存在するのではないという考え方や、シニフィエ・シニフィアンといった概念だが、はじめて学んだときの衝撃は忘れられない。あらゆる事象をとらえるときの根本的な前提になっている気がする。
ただ、いきなり本書にとりかかっていたらあまり理解できなかっただろうという気はする。

[radio24kmさんの感想 · 2015年12月27日]

難しくて細部まで拾うことは出来なかったけど、言語の変化や言語と関係する肉体的な部分だったり地理的な部分との関係性について語っている本だとすれば、そんな風に言語を分析していく過程は難解でも面白かった。

[hjunjiさんの感想 · 2015年3月30日]

だいぶ歴史的背景があるからソシュールを攻めきれないけど、〈実体〉を排して〈形式〉で言語を詰めていっても、失敗するよなあという。

[ristrettoさんの感想 · 2014年2月8日]

高校生の時に読みちんぷんかんぷんだった本。今なら少しは読めるかな。

[katchamanさんの感想 · 2011年4月30日]

ご存知、ソシュールさんの講義録です。
残念ながらすごく読みにくい。これは皆さんが書いてますね。それで、ほかからも訳が出たようですが、とにかく読みにくい。

[すちゃんさんの感想 · 2008年11月3日]

これを読まずにポモとか言っているやつは
どうでもいい

[chiro51さんの感想 · 2008年10月7日]

読了