- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000008297
感想・レビュー・書評
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文法の復習に、と思って日本から持ってきた。僕がギリシア語を始めた後に出版されたので、使ったことはなかったのだが、数年前に買って放ってあった。この一ヶ月で一通り目を通して、練習問題を解いてみた。
この教科書についてはいくつかのサイトで批評されていて、中には手厳しい批判もある。僕自身が通してやってみて思ったことを書いておこうと思う。
1,ギリシア語の勉強を始める人は、間違いなく古代ギリシアの何らかの著作を原文で読みたいと願う人たちだから、かなり早い段階から練習問題に原文の引用が現れるのは励みになっていいと思う。だが、原文に忠実になるあまり、未習の文法事項や複雑な語形がしばしば現れて学習者を苦しめているはず。
2,練習問題はすべて希文和訳だが、短すぎて訳がわからんものもあるが、1課ごとにまとまった長文があって楽しめる。
3,文法事項の説明のまどろっこしさにはウンザリした。専門書に書いておけばいいようなことをどうして入門書に書くのか。また文法用語の多くが英語で記されているが、それがどういう意味なのか書いてないのはかなりひどい。
4,語彙集に記載されたギリシア語の単語に対する訳語が貧弱で、練習問題を語彙集にある日本語を使ってもさっぱり文意が通じないことしばしば。辞書を引き直さなければならない。
5,mi動詞の学習がかなり前に来ている。これは僕の知る他の教科書にはない特徴。
というわけで、大学の教科書として先生について説明を受けながら進めるにはいいのかもしれないが、突然「テレス読みたい!」と発奮しても、自習には全く向かない。『Curious G.』にあるとおりその気になった方はケンブリッジの『Reading Greek』をどうぞ。
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初歩とはいうものの少々敷居が高い。まずは、CDエキスプレスで馴染んでから、さらに学びたいと思ったときに取り組むと良いと思った。
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眠れる。ギリシャに行くと古典の知識はそんなに使えないことを知ってショック。海見て、タラッタタラッラとか言ってみたい。