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- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000025904
作品紹介・あらすじ
ペレストロイカ後期からソ連解体直後まで、多民族連邦国家の再編・解体・再構築の試みを、ソ連史70年の歴史的背景のもとに、錯綜した諸関係を解きほぐしつつ記述する。権力の移行期・空白期に噴出した民族紛争(戦争)の経緯は、民族と国家体制との間の矛盾が生み出す歴史過程のダイナミックスをめぐって、今われわれに何を語りかけているのだろうか-民族・地域紛争の現代史。
感想・レビュー・書評
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高いよね〜・・・。ロシア連邦制と民族問題、特にソ連崩壊前後からのロシアと連邦構成主体間のやり取り、あるいは対立をチェチェンとタタールスタンという二つの道から考えたもの。非常に一次資料が充実し、且つ時系列的整理が十分になされている。これだけの仕事を綿密に出来るのは、塩川氏の能力や性格にも起因するだろう。但し、不満がないわけではない。チェチェンとタタールスタンの比較というものの、概念的、理論的な枠組みで比較をきちんと行わず時系列的整理の成れの果てという感じのわずかな比較の為、これだけ十分に整理された情報が決して最大限に活用されていない気がする。
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