犬が生きる力をくれた: 介助犬と人びとの物語

著者 :
  • 岩波書店
4.33
  • (2)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 13
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000027960

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • https://library.tenshi.ac.jp/opac/volume/46356

    ★何も言わずにそばにいる。
    この本で紹介される犬は、アメリカの刑務所の介助犬育成プログラムで
    罪の重い受刑者に育てられています。
    介助犬は体の不自由な人に生きる希望を与え、
    受刑者の心にも寄り添います。

    どんな人にも「心がある」と分かる一冊。

  • 資料番号:010117638

  • 内容紹介
    一度は見捨てられた犬と,それを介助犬に訓練する女性受刑者や介助犬を得た人の間に生まれるきずなを描く
    米国ワシントン州の最重警備女子刑務所には,介助犬を育成するプログラムがある。殺人や強盗などの重罪を犯した女性受刑者が,アニマル・シェルターから引き取られた犬を訓練し,体の不自由な人の生活をサポートする介助犬や老人ホームなどで人々の心のケアに活躍するセラピー犬,てんかんなどの発作を予知する発作予知犬に育てるのである。
    この画期的な試みの過程で,受刑者と犬の間にドラマが展開する。受刑者は犬に惜しみない愛情を注ぎ,犬は傷つき憎しみに凝り固まった受刑者の心を解きほぐしていく。やがて訓練を終えた犬を送り出す時,受刑者の心は誇りに満たされているという。

    著者は約3年にわたって取材を重ね,日本ではまだ馴染みの薄い介助犬の訓練の様子や,犬によって次第にいやされていく受刑者の心の変化を描き出す。合わせて,介助犬を得て生きる力を取り戻した人びとの姿も紹介し,人と動物のきずなの素晴らしさを教えてくれる。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

大塚敦子
1960年和歌山市生まれ。上智大学文学部英文学学科卒業。パレスチナ民衆蜂起、湾岸戦争などの国際紛争を取材を経て、死と向きあう人々の生き方、自然や動物との絆を活かして、罪を犯した人や紛争後の社会を再生する試みなどについて執筆。
『さよなら エルマおばあさん』(小学館)で、2001年講談社出版文化賞絵本賞、小学館児童出版文化賞受賞。『〈刑務所〉で盲導犬を育てる』(岩波ジュニア新書)、『はたらく地雷探知犬』(講談社青い鳥文庫)、『ギヴ・ミー・ア・チャンス 犬と少年の再出発』(講談社)、『いつか帰りたい ぼくのふるさと 福島第一原発20キロ圏内から来たねこ』(小学館)など著書多数。
ホームページ:www.atsukophoto.com


「2020年 『シリアで猫を救う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大塚敦子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×