明治の北海道 (岩波ブックレット シリーズ日本近代史 5)

著者 : 夏堀正元

• 岩波書店 (1992年3月19日発売)

感想・レビュー・書評

[kaizenさんの感想 · 2012年12月10日]

標題から，政府側の都合のいい話を集めたものかと思いました。
中身は，場所請負人のアイヌ差別。

松浦武四郎の「私は場所請負人を漁場持にすることは，いっさい知らされていなかった。長官室から帰りの官員が箱館の商人にむかって”島のことは心配ない，松浦も早急に片付ける”と告げているのを耳にし，島の左遷が商人の注文で決められたのを知った」の引用もある。

「アイヌの毒矢使用を禁止した。」「アイヌたちにとって事実上の狩猟禁止を意味」