本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000043984
感想・レビュー・書評
-
張学良存命中の96年刊行。著者は本人へのインタビューも行っている。
西安事件に至るまでの張学良をアイデンティティという観点から見る。東北、国民国家(救国)、中華民族(救亡)の3つのアイデンティティの併存。中でも国民政府の正統性を認める救国アイデンティティが強かったが、蔣介石の指導下で剿共が行われまた東北軍が弱体化させられる中、アイデンティティ矛盾の解決のために西安事件を起こしたというのが著者の説明だ。
また著者は、より大きな視点から、日本は国民国家・中華民族の両アイデンティティとそれらの凝集性を認識できなかった、とも指摘している。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示