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- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000044769
作品紹介・あらすじ
西鶴作の『本朝二十不孝』には、これ以上の親不孝者はいないと思われる男女二十人が次々と登場する。著者はこの作品の精巧な仕掛け、テクストの底に埋め込まれた多様なトリックを、挿絵や関連する絵をも読みに読んだうえで、『本朝孝子伝』を経、『二十四孝』を緯とするパロディと見る。こうして本作品の面白さと、西鶴の、並はずれた短篇作家としての力量を引出してみせる。
感想・レビュー・書評
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井原西鶴の作品。将軍綱吉の治政下、孝道が奨励されるなか、中国の“廿四孝”をパロディ化した戯作とされる。不孝者列伝なのに、世相が長々語られるなど、話のバランスが悪く、また、勧善懲悪になっているとも限りません。近世文学のなかで、どのように評価され位置付けられているのでしょうね。居心地の悪さがあります。ただ、「旅行の暮の僧にて候」は不思議な味があり、印象に残りました。現代作家が挑戦するなら、改めて読みたいですね。
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「死一倍」、「人はしれぬ国の土仏」、「本に其人の面影」
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