赤と黒（上） (ワイド版岩波文庫)

著者 : スタンダール 桑原武夫 生島遼一

• 岩波書店 (2011年11月17日発売)

感想・レビュー・書評

[k-masahiro9さんの感想 · 2016年4月4日]

　おれは地上に一人ぼっちだ。誰もおれのことなぞかまってくれぬ。出世するような奴らは皆、おれなんかの及びもつかぬ厚顔さと、冷酷な心の所有者だ。おれが誰にでも親切にするので、奴らはおれをにくんでいる。おれは、飢えのためか、それともあんな冷酷な奴らを見る不幸のためにか、いずれ遠からず死ぬだろう。（ヤング）（p.354）

[piallade234さんの感想 · 2012年8月23日]

若かりし頃読んだが、男女恋愛の細部に渡る深層心理描写に驚愕した印象を今でも忘れない。三島由紀夫の「春の雪」を彷彿させる。

著者プロフィール

スタンダール（本名アンリ―・ヘール）は、フランス革命からはじまるフランスの歴史的な激動時代を生き抜いた、フランスの代表的な作家。著書に「赤と黒」「パルムの僧院」「恋愛論」など。

「2016年 『ディズニープリンセス　「恋愛論」　Disney　Princess　Theory　of　Love』 で使われていた紹介文から引用しています。」