森を読む (自然景観の読み方 新装ワイド版)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000078429

作品紹介・あらすじ

日本は多様な植物に恵まれた、世界有数の森の国です。森を読むことができれば、その地域の自然環境や文化のありさまを知ることができます。それには個々の植物の知識だけでなく、森としての個性を知ることが必要です。森が森であるための原点とは何か。北海道から沖縄の自然林、雑木林やスギ人工林など、さまざまな森から読み解く手引きをします。

感想・レビュー・書評

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  • 森の本の紹介ではなくて、森の諸相を読み解くための指南本。

    照葉樹から落葉広葉樹、針葉樹まで、森をかたちづくる代表的な樹種がいくつかあるが、それらがどのように分布するものかについて概観する。空間(緯度)的な広がりだけではなくて、標高の高低、気候や環境、また時間の経過の中でどのような変化を見せるのか、その典型的な道すじを教えてくれる。

    特に北海道のブナの北限問題や、エゾマツ、トドマツに関する説明は面白かった。

    好著。

  • 植物も動物も昆虫も菌も・・・森の中では全て繋がっている。その場所に存在することに全て理由と意味がある。学生の時出会った本が、ワイド版で再販。この本を読んだとき、自分の視野が広がった気がした。未だに、この本を読んだときに受けた衝撃を超える本に出会ってない。

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著者プロフィール

1943年東京生まれ。東京大学名誉教授、同総合研究博物館特招研究員。理学博士。主にヒマラヤの高山や世界各地の乾燥地帯をフィールドに植物の多様性、ならびに植物文化史の研究をする。著書に『バラの誕生 技術と文化の高貴なる結合』(中央公論新社、1997年)、『はじめての植物学 植物たちの生き残り戦略』(筑摩書房、2013年)、『牧野富太郎の植物愛』(朝日新聞出版、2023年)などがある。

「2024年 『牧野富太郎と植物研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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