習熟度別指導の何が問題か (岩波ブックレット NO. 612)

著者 :
  • 岩波書店
3.55
  • (6)
  • (9)
  • (14)
  • (0)
  • (2)
本棚登録 : 108
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (70ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000093125

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  習熟度別は一概に推進されるべきものではない。むしろ、アジア各国では推進されているようだが、欧米では真逆である。
     印象に残ったのは、競争よりも協力の方が、勉強も仕事も威力を発揮するというところ。
     習熟度別は少人数指導の1つの在り方。習熟度別による成果は、大人の思い込みである部分が大きく、本当に効果があるのは秀才を育てるなど、ほんの一部。学校のクラスとは、①できる子 ②半分くらいできる子 ③できない子が混在するものだが、習熟度別では、①の一部の子だけにしか、実は成果があがらない。
     
     習熟度別の責任の所在の擦りあいは、現場で働く者として、ありうる光景だと思った。そして、こうした擦り付けは、他の教育問題でも然りだと思う。
     

  • 分類=習熟度別指導。04年1月。

  • 文部科学省は、子どもにどんな力をつけさせたいのか。そして、何が間違っているのか。

著者プロフィール

東京大学名誉教授,北京師範大学客員教授

「2024年 『新しい時代の教職入門〔第3版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤学の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×