- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000114110
作品紹介・あらすじ
人類の過去の営みを叙述することが、どのように生まれ、変容し、人々にとって政治的・教育的にどのような意味をもってきたのかを概観する。とりわけ日本社会における「世界史」の展開を、専門家だけでない一般市民の歴史実践という観点から分析する。グローバル・ヒストリーやビッグ・ヒストリーの知見も取り入れた新しい「世界史」研究の全貌。
感想・レビュー・書評
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歴史への向き合い方を問い直すきっかけになる本。歴史とはやっかいなもので、時代や立場が違えば、真実や事実は異なり、正解はない。しかしこれこそが学問の真髄であり、今まさに人間が求められている対話の姿勢を示してくれるものではないか。一つの問題に対して異なる視座から複数の答えを見つめる姿勢を学び実践することで、独善的になりがちな主観を揉み解す。これは歴史研究に限らず人生において忘れてはいけない。
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全集の第1巻ということで、総論的に網羅されたオムニバス論集となっている。オムニバスなので、全体的なことは言えないが、読みながらつくづく、「歴史研究とは、事柄を切り取りながら、自分なりの解釈で、正義感やイデオロギーを形成していく過程である」ということかな、とつくづく感じた。
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【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/568698 -
読み応えのある論文が満載の分厚い本だが、歴史についての新しい側面を示唆してくれると感じた.冒頭の、小川の"展望"は歴史を遡った時点からの膨大な展望を噛み砕いて教えてくれる力作であり、本講座の展開が予測できるような位置づけたと思う."焦点"で示された「ジェンダー史の意義と可能性」「ヨーロッパの歴史認識をめぐる対立と相互理解」が楽しめた.後者は西側へ移ってきたポーランドの歴史を概括しており、ウクライナに焦点が当たっている現在、非常にタイムリーだと感じた.歴史に関するWebの紹介も嬉しい情報提供だ.
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勉強会で一部のみ。冒頭の編者の先生の総論だけど、歴史の教育的な方向を議論するときに市民的資質や身の回りの日常的実践的なものを主たる手がかりにするのはあんまりよいやりかたではない気がする。
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難しい内容だけど、なんとか読了。自分の知識の浅さを痛感する
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うーむ期待値が大きすぎたか
世界史とは何か
何かが分からなかった続刊の記載を待つか -
2021年度第2回見計らい選定図書
http://133.11.199.94/opac/opac_link/bibid/2003583960